千秋楽を迎え、優勝圏内は1敗徳勝龍、2敗
正代である。いずれも平幕力士という寂しさ
は否めない。大関貴景勝、関脇朝乃山には
優勝を争うだけの底力がなかったことをはか
らずも証明してしまった。結局白鵬・鶴竜が
調子のいいときしか優勝にからめない、と
いう現実をさらしてしまった。
正代は後半の最初の一番に登場した。相手は
7勝7敗の御嶽海である。相撲は意外な展開
となった。正代が出足鋭く、一気に御嶽海を
土俵の外にもっていった。実力者御嶽海を
まったく問題にしなかった。これで結びの
一番貴景勝対徳勝龍の結果待ちになった。
貴景勝対徳勝龍は通常なら大関が有利なはず
なのだが、貴景勝には連日の死闘で疲れきっ
ていた。徳勝龍は思い切ってやるだけである。
勝負はあっけなく決まった。徳勝龍が四つに
組みとめた時点で勝負あった。この瞬間、
徳勝龍の初優勝が決定した。
優勝のカギとなったのは直接対決を制した者
が優勝したことである。9日目、貴景勝対
正代の1敗同士の対戦は、正代が勝った。
それによって2敗貴景勝は追っても、追っ
ても、追いつかなくなっていた。また、14
日目の正代対徳勝龍の1敗同士に対戦は、
徳勝龍が勝ったことで正代の自力優勝はなく
なっていた。
来場所から大関は一人になる。上位の手薄さ
は否めない。誰が優勝するかわからないのを
面白いととらえるのはやむを得ない。だが、
中心になる力士が出ないと番付の崩壊であり、
優勝は一時的な現象になってしまう。混迷・
波乱の時代は終わらない。
疲れました。
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よしなに
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