大相撲

■初 千秋楽 優勝を解くカギは直接対決を制する者

2020年1月26日

千秋楽を迎え、優勝圏内は1敗徳勝龍、2敗
正代である。いずれも平幕力士という寂しさ
は否めない。大関貴景勝、関脇朝乃山には
優勝を争うだけの底力がなかったことをはか
らずも証明してしまった。結局白鵬・鶴竜が
調子のいいときしか優勝にからめない、と
いう現実をさらしてしまった。
200126千秋楽幕内 466
<御嶽海を撃破した正代>

正代は後半の最初の一番に登場した。相手は
7勝7敗の御嶽海である。相撲は意外な展開
となった。正代が出足鋭く、一気に御嶽海を
土俵の外にもっていった。実力者御嶽海を
まったく問題にしなかった。これで結びの
一番貴景勝対徳勝龍の結果待ちになった。

貴景勝対徳勝龍は通常なら大関が有利なはず
なのだが、貴景勝には連日の死闘で疲れきっ
ていた。徳勝龍は思い切ってやるだけである。
勝負はあっけなく決まった。徳勝龍が四つに
組みとめた時点で勝負あった。この瞬間、
徳勝龍の初優勝が決定した。
200126千秋楽幕内 1001
<貴景勝を破り優勝を決めた徳勝龍>

優勝のカギとなったのは直接対決を制した者
が優勝したことである。9日目、貴景勝対
正代の1敗同士の対戦は、正代が勝った。
それによって2敗貴景勝は追っても、追っ
ても、追いつかなくなっていた。また、14
日目の正代対徳勝龍の1敗同士に対戦は、
徳勝龍が勝ったことで正代の自力優勝はなく
なっていた。
200126千秋楽幕内 1018
<勝負後の貴景勝と徳勝龍>

来場所から大関は一人になる。上位の手薄さ
は否めない。誰が優勝するかわからないのを
面白いととらえるのはやむを得ない。だが、
中心になる力士が出ないと番付の崩壊であり、
優勝は一時的な現象になってしまう。混迷・
波乱の時代は終わらない。

疲れました。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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