大相撲

出羽海の系統11

2015年6月15日

場所をはさんだため久方ぶりとなったが出羽海の系統を
再開したい。記憶ははるかかなたとなった方のために
これまでのポイントをあげて振り返ってみる。

1.出羽ノ海の祖は幕末の二段(現在の十両)の桂川。
2.弟子常陸山虎吉がひき継いだものの稽古場もない状況
であった。
3.常陸山虎吉の所に後の大横綱となる常陸山谷右衛門が
弟子になったことで大きく部屋が変わることになった。
4.常陸山を慕って大阪相撲から力士が入門したり、
部屋を合併したりしていった。
5.引退した常陸山は出羽ノ海として弟子の育成に力を
いれ、横綱大錦、栃木山、大関常ノ花など多くの弟子を
育てた。
6.元常陸山急死後出羽ノ海を継いだのは常陸山の懐刀
といわれた元両国(前名国岩)であった。前出羽ノ海に
敬意を表し、「ノ」の字をとって出羽海となった。
7.元両国(前名国岩)の出羽海は三河島事件で横綱
大錦を失うも、弟子の育成に力を入れ、番付の方屋を
出羽海でしめる快挙を成しとげた。
8、元常陸山のときから認可されていた元栃木山の春日野
部屋、復興の山分(元大門岩)部屋が独立した。独立はここ
まででその後は分家独立を許さなかった。
9.春秋園事件勃発で出羽海部屋から多くの脱退者を
出すことになった。
10.分家独立を許さずの不文律を破って破門独立したのが
元両国(前名松ヶ崎)だった。
11.戦後出羽海を継いだのは元常ノ花であった。戦後の
苦難を乗り切った。
12、、横綱千代の山を育てるが、この後最大の苦悩に襲わ
れることになる。

さて、相撲協会に対する圧力は予期せぬカタチで国会から
あがってきた。予算委員会において社会党の辻原弘市委員
から相撲協会は財団法人にも関らず、それにふさわしい
活動をせず、営利団体と化しているのはおかしい。という
質問が認可・監督の責任者である文部大臣に対して出た
のである。1957(昭和32)年3月2日の通常国会会期中の
ことである。
武蔵川
<武蔵川>
 
問題はそれだけではすまなかった。力士の生活が保障
されていない、特定の幹部が経営している茶屋は搾取を
むさぼり、大衆を締め出しているなどが取り上げられた。
協会は文部省と協議し、3月17日、8つの改革案をまと
めた。力士をはじめとする月給制を導入、マス席の開放、
茶屋はサービス会社として名前を変更。チケットの4割が
サービス会社を通さずにプレイガイドで販売されるなどが
決められた。

23日武蔵川理事(元出羽ノ花)が辻原氏、赤松氏に改革案を
説明。4月3日には参考人協会代表として衆院文教委員会で
答弁した。答弁は堂々たるもので大臣以上と讃えられた。
こうしてことはおさまったかにみえた。だが、元常ノ花の
出羽海は動揺し、深刻に受け止めていた。5月4日国技館
取締応接室にガスを充満させ、鎧通しで腹・胸・首を
切って自殺をはかった。
常の花★
<常ノ花の絵葉書>

発見が早かったが、傷の深さと大量の出血でかなり危う
かった。それでもなんとか一命を取り留めた。理事長は
元双葉山の時津風に変わり、出羽海は相談役となった。
3年後の1960(昭和35)年十一月場所の翌日二日市温泉
の旅館で胃潰瘍のため急死した。64歳の生涯であった。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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