「プロレス雑誌大戦争!」という単行本がある。プロレス
雑誌ゴングとプロレスの熱き戦いをそれぞれの雑誌の
編集長竹内宏介氏とターザン山本氏の両者の共著である。
そこには雑誌づくりに燃えた熱き戦いが書かれている。
プロレスは馬場と猪木が健在であった時代であり、それに
次ぐ長州力、藤波、タイガーマスク、前田、鶴田、天竜が
ファンの喝采を浴びていた時代だった。
翻って相撲専門誌の現状はいかがであろうか。大相撲に
関心をもつきっかけはテレビ中継だが、もっと詳しく
知りたいと雑誌に食い入るように読むようになる。それが
専門誌の位置づけである。筆者にとってそれは読売新聞社
発行の「大相撲」が大相撲を深く知る原動力だった。
「大相撲」では厳しい評論でなる彦山光三氏、玉の海
梅吉氏、東富士勤一氏、天竜三郎氏などの場所の総評
座談会、小坂秀二氏の深みのある相撲技論、三谷光司氏の
独特の記録的読み物の異色調査が興味深かった。熱戦
グラフには取組の連続写真が掲載されていた。カラー
時代にはこの熱戦グラフがすべてカラー掲載だった。
ちなみに「大相撲」は横綱一覧を歴代横綱ではなく歴次
横綱としていた。横綱は交代するものではなく、同時に
複数いるのだから何代目ではなく何人目と数えるのが
妥当という立場をとっていた。同日横綱は大関で連続
優勝した大鵬が柏戸より先に決まった。同様に北の富士
が玉の海より先の横綱になったという見解をとっていた。
現代はライバル関係の相撲雑誌はない。毎月出版されて
いるのは1誌、隔月刊が1誌である。毎月出版されて
いる1誌はかつてはページ数があり、厚かったが、今は
その面影がない。寂しい限りである。
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