大相撲

雑誌戦争なき相撲専門誌

2015年6月14日

「プロレス雑誌大戦争!」という単行本がある。プロレス
雑誌ゴングとプロレスの熱き戦いをそれぞれの雑誌の
編集長竹内宏介氏とターザン山本氏の両者の共著である。
そこには雑誌づくりに燃えた熱き戦いが書かれている。
プロレスは馬場と猪木が健在であった時代であり、それに
次ぐ長州力、藤波、タイガーマスク、前田、鶴田、天竜が
ファンの喝采を浴びていた時代だった。
プロレス
<プロレス雑誌大戦争!芸文社刊>
 
翻って相撲専門誌の現状はいかがであろうか。大相撲に
関心をもつきっかけはテレビ中継だが、もっと詳しく
知りたいと雑誌に食い入るように読むようになる。それが
専門誌の位置づけである。筆者にとってそれは読売新聞社
発行の「大相撲」が大相撲を深く知る原動力だった。

「大相撲」では厳しい評論でなる彦山光三氏、玉の海
梅吉氏、東富士勤一氏、天竜三郎氏などの場所の総評
座談会、小坂秀二氏の深みのある相撲技論、三谷光司氏の
独特の記録的読み物の異色調査が興味深かった。熱戦
グラフには取組の連続写真が掲載されていた。カラー
時代にはこの熱戦グラフがすべてカラー掲載だった。
大相撲
<大相撲 読売新聞社刊>
 
ちなみに「大相撲」は横綱一覧を歴代横綱ではなく歴次
横綱としていた。横綱は交代するものではなく、同時に
複数いるのだから何代目ではなく何人目と数えるのが
妥当という立場をとっていた。同日横綱は大関で連続
優勝した大鵬が柏戸より先に決まった。同様に北の富士
が玉の海より先の横綱になったという見解をとっていた。

現代はライバル関係の相撲雑誌はない。毎月出版されて
いるのは1誌、隔月刊が1誌である。毎月出版されて
いる1誌はかつてはページ数があり、厚かったが、今は
その面影がない。寂しい限りである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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