九月場所、大関に挑んだ御嶽海は9勝に終わ
り、見送りになった。大関豪栄道、大関高安
は気を吐いて12勝、11勝の好成績をあげた。
御嶽海はここ3場所9勝6敗、13勝2敗優勝、
9勝6敗の成績で3場所31勝14敗。33勝に
到達しなかった。しかしこの成績、実は豪栄
道の直近3場所の25勝14敗6休、高安の直近
3場所の20勝10敗15休よりはいいのである。
なぜこういう事態になるのか。これは大相撲
が抱える大矛盾なのである。
<豪栄道>
豪栄道は大関直前、32勝13敗で昇進を決めた。
高安は大関直前、34勝11敗で大関に昇進した。
大関になってからはどう変化したか。それが
以下である。
豪栄道が大関昇進後32勝のレベルに到達した
のは、1度だけである。3場所30勝以上に達し
たのは23度中わずか3度に過ぎない。高安は
3場所30勝以上に達したのは6度中1度だけ
である。表の3場所の成績では大関昇進に
つながらないどころか問題にもならない。
それどころか豪栄道も高安も大関になって
弱くなっていることを明らかにしている。
<高安>
それでも大関でいられるのは大きな矛盾で
ある。矛盾の元凶は2場所連続負け越して
降格になるという規定にある。大関は昇進が
決まると、使者が大関の部屋に赴く。新大関
は使者を前に口上を述べるのである。それ
だけ協会の看板であり、厚遇を受けている。
しかし、大関になったとたん弱くなるのなら、
現行の降格規定はいらない。
1.3場所通算30勝未満なら降格
2.3場所中1度も10勝以上をあげられなか
ったら降格
3.カド番3度で降格
など新たな規定を設けない限り大関の権威は
落ちるばかりである。
健康にいいので昼食はそばでした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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