2016年6月– date –
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稀勢の里の変遷 1
七月場所はいやおうなしに注目が集まるのが、優勝・横綱を目指す稀勢の里である。新十両は貴乃花に次ぐ史上2番目の17歳9ヶ月の最年少記録で昇進した稀勢の里は、すでに30歳にならんとしている。ここまでの彼の変遷を改めてみていこう。稀勢の里は初代若... -
検証!4横綱の時代 4
横綱格下げ論、それは前田山引退の翌場所におきた。昭和25年春場所(一月)は蔵前仮設国技館で初めて開催された記念の場所であったはずだ。ところがふたをあけてみると、東富士が3日目から休場、照國が4日目から休場、羽黒山が5日目から休場してしまっ... -
大鵬の陰に隠れた男達
大鵬は、入幕した年から引退する年まですべての年で優勝があるという記録の持ち主である。これは白鵬にも、今後も誰にも簡単に破られない記録の可能性がある。6連覇2回、32回優勝は当時の新記録であった。それまでは、太刀山、栃木山、双葉山の5連覇、... -
新番付の注目点
五月場所後目だったニュースが少ないまま、新番付発表の日を迎えた。焦点は再び稀勢の里に集まる。優勝して横綱になるか。3場所続けて好成績を残せるか。これは、稀勢の里にとって未踏の域になる。本来、横綱は少なくとも連続優勝を望みたいところである... -
組み合わせ写真館
土俵の目撃者は写真にこだわってきた。その理由は次のような事情からである。かつてスポーツ雑誌の会社が傾き、優秀な社員がリストラにあった。そのなかから有志が集まって新しい出版社をつくった。そこで、競合誌が少ないプロレス・ボクシングを創刊する... -
検証!4横綱の時代 3
戦後の横綱には2つの特徴がある。一つは横綱の権威が揺らいだこと。もう一つは横綱量産の時代であった。大関でちょっといい成績をあげると横綱に上がれた時代であった。 終戦直後4横綱継続の時代はあったが、双葉山引退後の戦後初の4横綱は、東富... -
白鵬の陰に隠れた男達
五月場所、白鵬は37回目の優勝を全勝で達成した。優勝回数は40回を狙える勢いである。まさに優勝を独占してきた大横綱だけのことはある。その反面、白鵬優勝の陰で次点に甘んじざるを得なかった男が、数多くいたわけである。誰か。それをまとめたのが下記... -
検証!4横綱の時代 2
昭和の初期、実質昭和6年3月場所から昭和7年10月場所まで横綱が不在だった時期がある。この間15場所横綱の土俵入りは見られなかったわけである。横綱不在にも関らず、大関玉錦は3連覇しても横綱に昇進できなかった。適格者がいなければ不在でもかまわ... -
検証! 4横綱の時代1
横綱に一番近い大関稀勢の里は、七月場所に横綱をかける。稀勢の里が、横綱に昇進した場合、4横綱になる。4横綱というと華やかで、4人いるのだから優勝は独占しているのでは、と思いがちである。「賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ」という言葉があ... -
重量級大相撲の限界
七月場所のチケットの売れ行きは好調である。土日祝日は早い段階で完売。現在、イス席はなく、平日のマス席が前半と9日目、10日目にある程度である。相撲人気は、ひところの薬物問題、新弟子暴行死事件、野球賭博事件、八百長事件を経て、盛り返している... -
白鵬が驚異的なスピードで迫る通算勝利数その後
「白鵬が驚異的なスピードで迫る通算勝利数」と題して綴ったのは平成27年5月(皐月)7日である。あれから1年、その後どうなったか改めて検証してみたい。その前に魁皇の通算勝利数を白鵬が破ると最初に思ったのはいつか。実は魁皇が千代の富士の1045勝... -
相撲技 決め手(勝負手)編2
決め手は土俵から出す技と足の裏以外を付ける技に分類できる。土俵から出す技はさらに以下のように分類できる。四つ身で土俵の外に出す技の代表的な技は寄りである。相撲は相手を倒すより、圧力をかけることが本質であり、そうしてこそ投げ、突き落とし、... -
30歳以降の優勝
<五月場所全勝優勝した白鵬>五月場所、白鵬は15戦全勝で37回目の優勝を達成した。現在、29連勝中である。今年さらに優勝回数を増やしそうな勢いである。白鵬は今年31歳を迎えた。過去の大横綱は30歳以降の優勝をどのように達成したのか。6場所時代の... -
宇良以前に土俵をわかした新十両
<隆の山の雄姿>新十両の宇良の人気と注目度と逆転技はある力士を思い起こさせた。その力士は宇良以前に技の相撲とスリリングな相撲を展開した。彼の名は鳴戸部屋(元横綱隆の里)の隆の山である。七つの必殺技を持ち、9年半の月日をかけ、ついに十両昇進... -
稀勢の里の大関時代を読み解く
七月場所の最大の注目は、稀勢の里が横綱昇進がなるかである。横綱昇進には優勝は不可欠である。佐田の山が13勝-13勝-13勝優勝で横綱に昇進した。稀勢の里は第2の佐田の山になれるのか。まず、大関稀勢の里の年間成績をみてみよう。今年をのぞけば、稀... -
成績からみた今年の前半
本場所の経過とともに時間の流れと季節を感じるのは、毎年変わらぬことである。今年もすでに半分の3場所が終了した。途中経過として各力士の成績はどのようになっているかみてみよう。今回、単純に数字を比較するのではなく、どのくらい横綱・大関と対戦... -
相撲技 決め手(勝負手)編1
相撲技については昨年(2015年=平成27年)10月31日で触れてきたので、以下をクリックして参照していただきたい。相撲技まとめると次の図式になる。補足すると、立ち合いはほかに八艘飛びがある。単なる変化ではなく立体的に飛ぶのである。舞の海が最初に... -
宇良技御免
土俵の目撃者が、前相撲から追いかけてきた新十両の宇良の人気と注目度は凄まじかった。それに応える技の相撲、逆転と観客を魅了した。木瀬部屋(元肥後ノ海)の宇良は宇良技を繰り出し、わずか1年で十両昇進を果たした。地位は下から2枚目の西13枚目であ... -
問題点を探る 白鵬のかちあげ
五月場所、白鵬が37回目の優勝を全勝で飾った。白鵬の強さは、全盛期は過ぎ去ったが、まだまだ他の追随を許さない。特にここ一番の稀勢の里戦でみせた強さは、稀勢の里より何枚も上だった。そんな白鵬が、繰り出すかち上げが問題になっている。肘で相手の...
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