五月場所後目だったニュースが少ないまま、新番付発表
の日を迎えた。焦点は再び稀勢の里に集まる。優勝して
横綱になるか。3場所続けて好成績を残せるか。これは、
稀勢の里にとって未踏の域になる。本来、横綱は少なく
とも連続優勝を望みたいところである。先場所と違うの
は、稀勢の里は30歳となって七月場所に挑むことになる
点である。時間はいつまでも残されていない。
![七月番付](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/02/dba7eba6.jpg)
先場所横綱・大関全員と対戦して唯一勝ち越した魁聖は、
関脇に昇進した。小結は高安か御嶽海か。勝ち越し1点
につき、1枚上がる原則なら、御嶽海が上だが、高安に
落ち着いた。横綱・大関と対戦するのは、上位に休場が
なければ、東3枚目の大砂嵐までである。同部屋対戦せ
ずのため、伊勢ヶ濱・佐渡ヶ嶽・田子ノ浦勢の横綱・大関
と西3枚目の妙義龍が対戦することになる。
初の横綱・大関戦となる御嶽海はどんな相撲を取るか、
注目である。先場所、正代は6勝9敗と健闘した。問題
は2度目の横綱・大関戦となったとき、勝ち越すだけの
感触を得るかどうかである。遠藤はいまだ、横綱・大関
全員と対戦しての勝ち越しはない。
幕内から十両への陥落者は6人。十両からの文句なしの
昇進は3人。ぎりぎりなのが北はり磨と佐田の富士である。
もう一人は幕に残すか、無理にあげるか注目していたが、
後者をとった。荒鷲が再入幕を果たした。
十両佐藤は西6枚目、宇良は西8枚目に躍進した。
七月場所の人気は上々である。それにしても次の大関を
狙える候補がいない。照ノ富士以外の横綱・大関は高齢
化へ突き進んでいる。新弟子希望者が増えないことを加
え、ここに大相撲の悩ましい点がある。
6月も残りわずか。
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よしなに
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