大相撲

稀勢の里の大関時代を読み解く

2016年6月11日

七月場所の最大の注目は、稀勢の里が横綱昇進がなるか
である。横綱昇進には優勝は不可欠である。佐田の山が
13勝-13勝-13勝優勝で横綱に昇進した。稀勢の里は
第2の佐田の山になれるのか。まず、大関稀勢の里の年
間成績をみてみよう。
きせ1A
今年をのぞけば、稀勢の里は大関2年目が最もよく、ここ
2年間は上昇傾向はみられていなかった。今年は直近2
場所限定だが、精神的もろさは陰を潜め、強さを前面に
出してきている。稀勢の里が15日制以降の最強の大関
であることは、これまで書いてきた。それでは稀勢の里の
大関時代は、横綱の大関時代と比較してどうなのか。15
日制以降、横綱では千代の山以降の大関時代と稀勢の
里を比較したのが、以下である。
きせ2A
大関在位場所27場所(七月場所で28場所)は横綱の大関
時代では、32人中27位である。後ろには29場所在位の3
代目若乃花、32場所在位の武蔵丸、琴桜がいるだけであ
る。勝率は25位である。これは、現役横綱の日馬富士・鶴
竜よりいい。その下に相撲解説者の北の富士さんの名が
見える。大関時代の勝率が下位の力士は、ワンチャンスを
ものにして横綱になった力士が多い
160520十三日目幕内 868
<平成28年五月場所 決戦前の稀勢の里>
 
ここに稀勢の里の生きる道がある。総理大臣を目指して
いた政治家は「代議士になって総理大臣になりたくない
者がいるかね」という談話を残している。琴桜は、「横綱
になっても短命だよ」という声に対して「それでもなりたい」
と言ったという。なるほど横綱及び最高位とはそういう
ものか。

稀勢の里の横綱昇進は、優勝が条件になる。それも白鵬
を倒しての優勝である。白鵬の連勝を63.43でストップ
したのは稀勢の里である。あの相撲にこそ、白鵬打倒の
ヒントがある。組まず、突き押しで攻め立てるのである。
もし、稀勢の里が横綱に昇進すれば遅れて来た英雄とい
える。
きせ3Aきせ3B
<平成22年十一月場所 白鵬の連勝を63でストップした稀勢の里>

6月梅雨の季節でも関東は水不足
興味深いテーマをこれからも届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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