大相撲

成績からみた今年の前半

2016年6月10日

本場所の経過とともに時間の流れと季節を感じるのは、
毎年変わらぬことである。今年もすでに半分の3場所が
終了した。途中経過として各力士の成績はどのようにな
っているかみてみよう。今回、単純に数字を比較するの
ではなく、どのくらい横綱・大関と対戦したかでクラスわけ
をしてみた。また、記載は3場所幕内在位の力士のみと
した。それが以下である。
3場所制席1a
3場所制席2A
白鵬の力量は抜群である。41勝4敗で他の追随を許さな
い。全盛期は超人的強さであったが、それに準ずる地力
である。この後休場がなければ、年間最多勝は濃厚であ
る。稀勢の里は他の横綱をおさえ、35勝で2位である。
しかし、白鵬とは6勝の差をつけられている。稀勢の里
の白鵬超えは、容易なことではない。充実白鵬の前に、
琴奨菊の2度目の優勝はあやしくなった。
160323十一日目幕内゙ 772
<三月場所 激突する稀勢の里・白鵬>
 
日馬富士・鶴竜は31勝24敗と横綱としては不十分過ぎる
成績である。なにより、白鵬と優勝を争ってこそ横綱で
あるが、それができていない。日馬富士は取りこぼしを
なくすことである。鶴竜は横綱最高成績13勝以上をいま
だ達成できていない。後半よほど発奮しないと、横綱と
しての責任を問われる。

横綱・大関との対戦で不可思議な点がある。三月場所で
豪栄道対宝富士、豪栄道対碧山、五月場所で稀勢の里対
碧山が実現していなかった。昭和47年三月場所、大関清
国対関脇長谷川、関脇輪島対関脇三重ノ海がなかった。
合理的な理由なき取組なしは御免こうむりたい。
150923十一日目幕内 413
<琴勇輝>
 
関脇以下では、琴勇輝が一歩でている。三月場所であげ
た12勝3敗の大活躍が生きている。自力はつけてきた。
後半もう一度横綱・大関全員と対戦して勝ち越せれば実
力者の仲間入りである。人気の勢は力をつけてきている
が、横綱・大関全員と対戦して勝ち越した経験はまだな
い。それが課題である。
160517十日目十両幕下以下 1296
<碧山>
 
横綱・大関戦率は関脇以下では碧山、嘉風、勢、栃ノ心の
順で数字が高い。常に上位にいなくてはできない。それ
だけに碧山は今年3場所勝ち越せないでいる。正代・御嶽
海の新しい力は今後上位とどんどん対戦して若い力をぶつ
けて土俵に活気を与えていただきたい。
後半3場所はどういう展開になるか。どう成績の順位が変化
するか。楽しみである。 

6月梅雨の季節
興味深いテーマをこれからも届けます。

マーク2カ所をクリックして応援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑      

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲
-,

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.