大相撲

相撲技 決め手(勝負手)編1

2016年6月7日

相撲技については昨年(2015年=平成27年)10月31日で
触れてきたので、以下をクリックして参照していただきたい。

まとめると次の図式になる。

相撲技分類a

補足すると、立ち合いはほかに八艘飛びがある。単なる
変化ではなく立体的に飛ぶのである。舞の海が最初に
おこなったが、着地がバランス上危うかった。飛び上がる
タイミングと着地が難点。及び対戦相手によく見られたら
どうしようもない点があり、ほとんど見られない。変化以上
に一か八かになる側面がある。

勝負過程の攻防では突っ張ってくる相手に対し、腕をは
ねあげて突っ張りの威力をそらしたり、腕をたぐるなど
対抗措置がある。

さて、今回の本題は決め手(勝負手)である。決め手と
決まり手は異なる。決まり手は勝負が決まったときの形
であるのに対し、決め手はしかけた側からとらえたもの
である。例えば仕掛けた側が寄っていくとき、寄り切り
になるか、寄り倒しになるかは主に対戦相手しだいで
ある。仕掛けた側の技はあくまで寄りである。同様に
相手が後ろ向きであろうがなかろうが、仕掛けた側は
あくまで押しである。決まり手ならば送り出し、押し出し
(もしくは押し倒し)であるが、決め手は押しになる。その
点をまず認識していただきたい。もちろん、決め手=
決まり手になることはある。 

決め手は大きく2つに分類できる。1つは土俵の外に出
す技、もう一つは足の裏以外を土俵につける技である。
160315三日目幕内 1042
<琴勇輝の突き>
 
まず、土俵の外に出す技から見ていこう。その中で、離れ
て決める技に押しと突きがある。押せば押せ、引かば
押せ。押して勝つのが相撲の極意である。相手が引いた
ら、ごっつあんである。手ではなく、腰で押すのが基本で
ある。押しの典型ははず押しである。親指と人指し指の
間を矢筈の形にして押す。横綱栃木山が得意とした押
しである。大受は徹底した押し1本で大関に昇進した。

突きは一発の突きの威力あるいは素早い回転を生かす
など先制攻撃として有効である。こちらも足が出るのが
重要である。古くは横綱太刀山の45日(一月半=ひと突き
半)の突きが有名。横綱千代の山も得意とした。横綱柏戸
の喉輪も突きの一種である。富士桜対麒麟児の突き合い
は壮絶で、見ごたえがあった。なお、突きの中で突き倒し
は土俵内で決まる場合があるので注釈を付け加えておく。

(この項目続く)

6月梅雨の季節
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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