五月場所、白鵬は37回目の優勝を全勝で達成した。優勝回数は40回
を狙える勢いである。まさに優勝を独占してきた大横綱だけのことは
ある。その反面、白鵬優勝の陰で次点に甘んじざるを得なかった男が、
数多くいたわけである。誰か。それをまとめたのが下記の一覧表であ
る。次点は横綱・大関との対戦がない、あるいは対戦不足の力士は
除外した。また、上位で次点が複数いる場合は、番付の地位が上の
力士を記載してある。


白鵬優勝の前期からみていこう。次点者で目を引くのは朝青龍であ
る。4回次点に名を連ねている。朝青龍は白鵬の先輩横綱にあたり、
白鵬12回目の優勝まで在籍した。白鵬が初優勝したときは、すでに
16回優勝していた。

<平成20年一月場所 白鵬と朝青龍の相星決戦>
白鵬と朝青龍の力関係が逆転したのは、平成19年三月場所の朝青龍
対白鵬の優勝決定戦からである。白鵬が2回目の優勝をとげ、横綱への
足がかりをつくった場所である。朝青龍次点の中で、白鵬との最大の
決戦は、13勝1敗同士で激突した平成20年一月場所、白鵬が勝って、
6回目の優勝を3連覇で飾った。
白鵬優勝の後期は圧倒的に鶴竜と稀勢の里の名が多くなっている。
鶴竜は優勝決定戦で2度白鵬に負けている。特に最初の優勝決定戦、
白鵬22回目の優勝は、千秋楽まで1差リードしながら、逆転を許した
痛恨の次点であった。そもそも鶴竜は、白鵬との対戦成績がよくない。
これは横綱に昇進しても変わらない。対戦成績は優勝決定戦を含め
白鵬の41勝5敗である。

<平成24年三月場所 優勝決定戦で鶴竜を倒した白鵬>
稀勢の里は7度次点と最多である。白鵬の壁に最もはね返されてい
る。白鵬との対戦成績がよくないという点では稀勢の里も変わらな
い。43勝13敗である。それだけに次の決戦では、もし神がいるなら
今後の人力士人生をすべて捨てても、たった1度だけ、たった1度
だけ優勝をかけた白鵬戦に勝たしてくれ。というくらいの気持ちで
臨んでほしい。

<平成23年九月場所 稀勢の里、白鵬から快心の勝利>
歴史にもしはないかもしれないが、白鵬がいなければ、稀勢の里は
とっくに優勝し、さらに優勝回数を積み重ねていた可能性があったこ
とになる。
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