MENU

問題点を探る 白鵬のかちあげ

五月場所、白鵬が37回目の優勝を全勝で飾った。白鵬の
強さは、全盛期は過ぎ去ったが、まだまだ他の追随を許さ
ない。特にここ一番の稀勢の里戦でみせた強さは、稀勢の
里より何枚も上だった。そんな白鵬が、繰り出すかち上げが
問題になっている。肘で相手の顔面を狙うかちあげである。
勢を一発でふっとばした。一瞬何が起きたかわかりにくかっ
た。強烈な張り手で一瞬に膝からくずれる相撲は見たことは
あった。勢の場合は、顎に肘が入ったことによる一発KOだ
った。
160516九日目幕内 948
160516九日目幕内 950
<白鵬の肘に勢くずれる>
 
少し以前に大砂嵐が同様のかちあげをみせていたが、最近
は影をひそめ、見られなくなった。そもそも、かちあげは相手
の体を起こすために用いる立ち合いに繰り出す技である。
腕を曲げて相手の主に胸にあて、体を起こしてそこを攻め
込むために用いる。古くは吉葉山、北の湖が用いた。北の
富士もたまにやったことがあるが、顔にいれる力士はいな
かった。顔では体を起こすことはできない。
場所後、恐るべき事態が発覚した。白鵬のかちあげは、
ついには豪栄道の顔面骨折にまで広がりをみせた。白鵬
対豪栄道戦は12日目に実現している。豪栄道の残りの3
日間は、対戦相手ではなく、顔面骨折との戦いだったこと
になる。豪栄道の負傷は左眼窩壁と危ない箇所である。
今後、検査と手術をどうするか決めていくという。
160519十二日目幕内 781
<豪栄道、白鵬の肘に顔面骨折>
 
白鵬のかちあげは、厳密にはかちあげになっていない。
そうなると肘を相手の顔面にいれることの是非が問われ
る。勢戦・豪栄道戦は、どちらも勝負は成立し、特に審
判部からは何の指摘もなかった。何の指摘もないままで
は認めているのと同じことになる。このままでは豪栄道
同様の犠牲者を生みかねない。このことは、立ち合いに
手をおろすか否かよりはるかに重要な要素を含んでいる。
協会・審判部の早急な対応が不可欠である。

6月梅雨の季節
興味深いテーマをこれからも届けます。

マーク2カ所をクリックして応援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑    

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次