大相撲

相撲技 決め手(勝負手)編2

2016年6月16日

決め手は土俵から出す技と足の裏以外を付ける技に分類
できる。土俵から出す技はさらに以下のように分類できる。
waza A
四つ身で土俵の外に出す技の代表的な技は寄りである。
相撲は相手を倒すより、圧力をかけることが本質であり、
そうしてこそ投げ、突き落とし、ひねりといった技が効果
的になるのである。相手に上手を与えないで寄る、もろ
差しになって寄る、立ち合いからの速攻で寄る、がぶり
寄りなどの寄り方がある。
160121十二日目幕内 928日馬富士琴奨菊
<琴奨菊のがぶり寄り>
 
土俵際はうっちゃられないようあるいは突き落としをくわ
ないよう、腰を落として寄ることが肝心である。寄りに関
しては、怒涛の寄りといわれた横綱東富士、前褌を取っ
て走った横綱柏戸、がぶり寄りの荒勢・琴奨菊の名が
あげられる。

吊り出し。重量級の力士がごろごろいる現在では、めっ
たに見られない。吊ったら、横に歩くのがセオリーで外掛
けの反撃をくわない。自分の足が先に出ても送り足とい
って負けにならない。人間起重機といわれたのが肥州山
と明武谷である。横綱玉の海も得意とした。五月場所で
栃ノ心が吊りで技能賞を獲得した。
150922十日目幕内 571t栃心ー嘉風
<栃ノ心の吊り出し>
 
きめ出しはもろ差しにきた相手の両腕の肘の部分を閂(か
んぬき)にきめて、動きを封じて土俵に出す。体格の大き
な力士がむいている。本来、もろ差しになられないよう脇
を固めるのがセオリーなのだが、差してが深いときめる
ことができる。水戸泉、久島海などがときおり見せた。
160315三日目幕内 927照ー栃煌山
<照ノ富士のきめ出し>
 
割り出しは片方の手でまわしをつかみ、もう一方の手で
二の腕や胸を押す、あるいは筈にあてて土俵の外に出す
技。腕力・上半身の力が必要。古くは男女ノ川、玉ノ富士
が繰り出した。

(この項目続く)

6月も後半に突入。
興味深いテーマをこれからも届けます。

マーク2カ所をクリックして応援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑  

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.