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30歳以降の優勝

160522千秋楽挨拶パレード 044
<五月場所全勝優勝した白鵬>

五月場所、白鵬は15戦全勝で37回目の優勝を達成した。

現在、29連勝中である。今年さらに優勝回数を増やしそ
うな勢いである。白鵬は今年31歳を迎えた。過去の大横
綱は30歳以降の優勝をどのように達成したのか。6場所
時代の大横綱の30歳以降の優勝を調べてみた。それが
以下である。なお、数字は、その年齢を迎えた年の1年間
の優勝回数を示している。
30際A
大鵬は30歳を迎える昭和45年に1回、翌年の昭和46年に
1回優勝している。大鵬は30回の優勝後は、衰えが顕著に
なった。優勝を争った大関清国、大関玉乃島にもろい負け
方をした。また、新横綱として北の富士・玉の海が台頭して
きていた。21歳と若くして横綱になっただけに消耗も激し
かった。
北の湖も大鵬ににた道を歩んでいる。21際で横綱になり、
28歳から休場が多くなった。最後の優勝は29歳で14場所
ぶりであった。翌年の昭和60年1月の両国新国技館開設
まで痛々しい土俵を続けた。しかし、力つきて新国技館の
場所で1勝もできずに引退した。
千代の富士貢
<千代の富士>
 
驚異的なのが、千代の富士である。30歳を迎えた年以降
21回優勝している。それを可能にしたのは横綱寿命の長
さである。34歳を迎えた年まで毎年3回以上優勝している。
横綱になったのが、26歳で、大鵬・北の湖とは異なる。しか
し、これだけ長く続くとは横綱昇進当時、思わなかった。そ
れだけに優勝が31回になるとは想像もできなかった。
貴乃花は平成13年の五月場所14日目の武双山戦での負傷
がすべて奪い去る結果になった。このあと6場所全休、1場所
皆勤したが、またも全休。翌場所引退した。貴乃花は栄光に
包まれているからあまり感じないかもしれないが、致命傷が
すべてを奪った悲運の横綱であった。
朝青龍は30歳前に事実上強制引退したので、ここでは触れ
ない。
羽黒山 
<羽黒山>
 
6場所制以前は30歳がメドどころか、30歳で力を発揮する
力士がけっこういた。事実、玉錦・栃錦・若乃花は29歳で
横綱に昇進している。栃錦・若乃花は最終的には6場所制
だったが、それまでは様々な場所数を経てきている。双葉
山の陰にかくれた羽黒山が浮上したのは、29歳からであっ
た。
30際B
白鵬は30歳以降何回くらい優勝できるか。衰えや白鵬を
おびやかす存在は見当たらない。若くして横綱になった
点は大鵬や北の湖と同じなのだが、彼らほど衰えは感じ
られない。第一横綱での休場は1度しかない。この点が
大鵬・北の湖と大きく違う。年2回優勝して34歳を向かえ
る年まで取ると、30歳を迎える年以降、11回になると予想
するがいかがか。そのとき白鵬の優勝回数は42になる。
だが、白鵬は予想の上をいく可能性がある。 

6月梅雨の季節。雨の日がでてきました。
興味深いテーマをこれからも届けます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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