2014年10月– date –
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大相撲
スーパー新入幕力士の2場所目
逸ノ城の注目度は半端でない。番付発表でスポーツ紙の1面あるいは裏1面を飾るのだから並の関脇ではない。しかし、強豪力士は今度はそうはいくかいとばかりに対抗策を練ってくる。特に先場所負けた横綱鶴竜、大関稀勢の里、豪栄道はリベンジに燃えている... -
大相撲
あまりにもさびしい白鵬の表彰なき優勝
白鵬31回の優勝は大鵬も千代の富士も味わったことのない苦渋に満ちた優勝があったことをご存知だろうか。ことの始まりは2010年五月場所中に発覚した野球賭博である。それが暴力団の資金源になったこと、暴力団が向こう正面溜まり席で観戦してテレビを通じ... -
大相撲
今年納めの場所の新番付
今年最後の場所の新番付が発表された。話題は新関脇の逸ノ城である。入幕から2場所目の関脇はこれまで昭和以降では2場所目で小結になった北の富士、大錦を越えた。初土俵から6場所目の関脇は最速である。昭和以前では江戸寛政2年11月、雷電為右衛門の... -
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日本人力士に優勝突破力はない
日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍10回、日馬富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜... -
大相撲
安美錦は智略力士だ
どうしたら勝てるか、どうすれば勝てるか。昔、連勝を続ける双葉山に出羽一門が笠置山を参謀として智略をつくして作戦を練った。という伝説が残っている。ときには上位をくい、ときには技能相撲を発揮する安美錦。あまりクローズアップされていないが、彼... -
大相撲
朝青龍のいない土俵
逸ノ城の登場で力士はますます大型化してきた。土俵で目立つのは攻めていったほうが逆転負けをするケース、はたきや引きがよく決まるケースである。力士の大型化といえば聞こえはいいが、要は太りすぎである。それほど昔に遡らなくても北の富士・玉の海の... -
大相撲
栃煌山が影山と呼ばれていた時代
2006年七月場所初日、東西幕下の筆頭の影山と下田が激突した。幕内で活躍する栃煌山にかつてあった十両をうかがう日々。当時の彼の勇士を振り返ってみよう。2006年大関白鵬が初優勝を達成した五月場所、幕下では1枠しかない空きをめぐって十両昇進争いが... -
大相撲
取組編成に求められる工夫
九月場所は新入幕逸ノ城の活躍で優勝を争う者同士として横綱白鵬対逸ノ城戦が14日目に急遽組まれた。そのため、実現しなかった取組があった。横綱白鵬対大関琴奨菊戦である。こうなる原因の1つは終盤に横綱・大関戦が集中的に組まれていることによるもの... -
大相撲
スーパー新入幕力士5
1973(昭和48)年九月場所入幕前頭11 大錦 横綱琴桜に勝利 大錦については2014年10月1日を参照していただきたい。補足すると13年半関取生活をおくったが、そのうち約5年半は十両在位であった。ただ、金星は8個獲得している。2014(平成26)年九月場... -
大相撲
スーパー新入幕力士4
1964(昭和39)年一月場所入幕前頭10 北の富士 13勝2敗 北の富士は新入幕前の十両で15戦全勝を達成している。15日制になって十両で15全勝優勝したのは、栃光、豊山(前名内田)に続いて当時3人目であった。その勢いは幕に入っても変わらなかった。連戦... -
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大相撲人気時代はいつまで続く
九月場所、満員御礼が14回も出るほど大相撲人気は沸騰した。数字で見ると観客は15日間で15万1122人入った。1日平均1万75人である。驚異的な数字である。祝日が2日あった。さらに相撲ファンに話を聞くと、7日目土曜、8日目日曜、10日目祝日だが、間の9... -
大相撲
スーパー新入幕力士3
1945(昭和20)年秋場所(11月)入幕前頭10 千代ノ山 10勝 優勝同点千代ノ山から千代の山に変わるのは1954(昭和29)年以降大相撲は戦後の混乱期。敗戦からわずか3カ月しかたっていないなか開かれたのである。よく開けたなというのが当時の印象だった。... -
大相撲
日はまた昇る 復活栃ノ心
九月場所、十両の栃ノ心が全勝優勝して幕内復帰を決定的にした。15日制になって十両で全勝優勝したのは、栃光・豊山(内田)・北の富士・把瑠都についで5人目となる。もっとも栃ノ心は元小結という点が4人と異なるものの幕下まで陥落した後の十両全勝優... -
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2015年土俵の目撃者カレンダー
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スーパー新入幕力士2
1917(大正6)年夏場所(5月)入幕前頭13 大潮又吉 8勝1預 優勝同点大潮は常ノ花とともに新入幕。このときは同じ西方で戦うことはなかった。25歳。9日制で初日から8連勝して優勝かと思わせたが、千秋楽負け越している前頭6枚目の紅葉川と預かりに... -
大相撲
あと3年は続く白鵬時代
九月場所31回目の優勝を達成した白鵬。いよいよ大鵬の32回最高優勝回数に迫った。白鵬は横綱に昇進してから休場がない稀な存在である。休場したのは大関4場所目の全休1度だけである。白鵬はあと何年横綱としてやっていけるのか。大鵬は21歳で横綱になり... -
大相撲
四股名あれこれ2
2014年6月15日の「四股名あれこれ」で二所系以外で頭に若のつく幕内力士はという問いかけを残していたので、ここでその答を記してみる。対象は幕内力士限定である。そもそも「若」が目立つようになったのは花籠(元大ノ海)部屋の力士に若のつく四股名が... -
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スーパー新入幕力士1
九月場所を最も面白くした力士逸ノ城、横綱2人、大関2人と対戦しての13勝2敗は新入幕力士としては最高の成績といっても過言ではない。平幕中位以下でも好成績者は横綱・大関と対戦させる制度は1971(昭和46)年七月場所からである。それ以前は一部例外... -
大相撲
東京新聞百三十周年記念 大相撲新時代へ
大相撲ファンのなかにはコレクターの方がおられると思う。そんな方にとって手ごわい対象は非売品である。売られていないものを入手するのは果報は寝て待てではどうにもならない。自分の足を使い、手間や時間を惜しむことなく行動することである。非売品と... -
大相撲
逸ノ城デビュー場所7番勝負
九月場所旋風を起こした逸ノ城は今年(2014年)一月場所幕下15枚目格でデビューしたばかりだ。実業団で優勝した実力で幕下の猛者を相手にどんな相撲を取ったか振り返ってみよう。<2日目錦木戦><4日目武蔵海戦><5日目風富山戦><8日目大和富士戦... -
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琴欧洲引退断髪披露大相撲
琴欧洲親方は今までの引退相撲の営業にないスタイルを打ち出した。それは琴欧洲親方が自ら引退相撲のPR活動をしてきたことである。東京場所前行われる相撲塾でゲスト出演した後引退相撲の案内を相撲ファンに配布したり、本場所開催中ではエントランスホー... -
大相撲
存在価値を示せなかった大関陣
琴奨菊、稀勢の里、豪栄道と頭数をそろえても九月場所は大関としての存在価値をまるで示せなかった。誰一人として優勝争いに加わることができなく、そろってクンロク・ハチナナ大関で終わった。大関の弱体化が当たり前になっている状態はけしていいことで... -
大相撲
逸ノ城への戒め
九月場所新入幕の逸ノ城は大関稀勢の里、大関豪栄道、横綱鶴竜に勝利して相撲ファンを驚かせた。そして最後の最後まで優勝争いをして場所を盛り上げ、いちやく話題の人になった。新入幕力士の横綱からの勝ち星は1973(昭和48)年九月場所の大錦以来のでき...
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