大相撲

取組編成に求められる工夫

2014年10月22日

九月場所は新入幕逸ノ城の活躍で優勝を争う者同士として
横綱白鵬対逸ノ城戦が14日目に急遽組まれた。そのため、
実現しなかった取組があった。横綱白鵬対大関琴奨菊戦
である。こうなる原因の1つは終盤に横綱・大関戦が
集中的に組まれていることによるものである。
140927十四日目幕内 1077
<琴奨菊>
 
優勝を争っている横綱・大関なら対戦は終盤でいい。
しかし、序盤で優勝争いから脱落した大関・横綱は早々と
当てるようにしてはいかがか。九月場所でいえば琴奨菊と
豪栄道は中盤で横綱戦、大関戦をある程度組んでしまう
のである。

部屋別総当たり制が始まった1965(昭和40)年一月場所は
前半から横綱-大関戦が組まれた。しかし、これは系統別
総当たりでこれまで対戦のなかった同系統、例えば出羽海
部屋の大関佐田の山と春日野部屋の横綱栃ノ海・大関栃光
の対戦が変な目で見られないようにするためであった。
佐田の山栃ノ海
<左から栃ノ海、佐田の山、栃光>
 
1972(昭和47)年三月場所は初日に大関大麒麟と大関
前の山、五日目に横綱北の富士と大関大麒麟、六日目に
大関琴桜と大関清国が組まれている。このころ大関は4人
いたが互助会と思われる相撲が目立っていたことに対する
措置であったようだ。

同じ年の九月場所は五日目に横綱北の富士対大関大麒麟、
8日目に大関琴桜と大麒麟が組まれた。翌場所の十一月
場所も横綱北の富士と大関大麒麟は6日目に組まれた。
また、初日に大関輪島と大関大麒麟、6日目に大関輪島と
大関琴桜、大関貴ノ花と大関清国が組まれている。
麒麟児ー大麒麟、
<大麒麟のブロマイド>
 
過去に前例がないわけではないので、少なくとも平幕中位・
下位で勝ち進む力士がいる場合は、序盤で優勝争いから
脱落した大関は横綱戦・大関戦を早々と実現させる工夫が
あってもいい。取組編成にさらなる工夫を望む、

興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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