琴奨菊、稀勢の里、豪栄道と頭数をそろえても九月場所は
大関としての存在価値をまるで示せなかった。誰一人と
して優勝争いに加わることができなく、そろってクンロク・
ハチナナ大関で終わった。大関の弱体化が当たり前に
なっている状態はけしていいことではない、
琴奨菊
大関在位18場所 優勝争い1回 負け越し3回 1場所平均9勝
稀勢の里
大関在位17場所 優勝争い3回 負け越し1回 1場所平均10.5勝
豪栄道
大関在位1場所 優勝争い0回 負け越し0回 1場所平均8勝
琴将菊は先場所の七月場所で初めて優勝争いをした。これ
はいくらなんでも少なすぎる。1場所平均9勝は大関の
責任勝ち星10勝に達していない。琴奨菊はクンロク大関で
このままいきそうな感じである。
稀勢の里は1場所平均10.5勝をあげている、大関の責任
勝ち星は果たしている。しかし、稀勢の里の素質を考える
とまことに物足りない。優勝争いが3回というのも少ない。
倍の6回はしてほしい。ときには横綱以上の存在価値を
示す気概が必要。
豪栄道は新大関の場所は不合格で終わった。来場所は
優勝争いをしないとずるずるとだめ大関の仲間入りを
しかねない。豪栄道は関脇14場所、大関1場所で1度も
連続2ケタ勝利をしていない。この記録はいつまで続く
のか。
大関は昇進直前の成績だけが取り上げられがちである。
しかし、本当に大切なのは大関昇進後なのである。とも
すれば2場所連続負け越しをしない限り大関を落ちない
という規定に甘んじてしまう。メディアが何も言わない
なら、ファンが大関をしっかり見つめていくことが不可欠
である。