大相撲

今年納めの場所の新番付

2014年10月27日

今年最後の場所の新番付が発表された。
番付
話題は新関脇の逸ノ城である。入幕から2場所目の関脇は
これまで昭和以降では2場所目で小結になった北の富士、
大錦を越えた。初土俵から6場所目の関脇は最速である。
昭和以前では江戸寛政2年11月、雷電為右衛門の初土俵
いきなりの関脇付け出しがあるが現代なら規定からいって
もありえない。なお、新三役が小結を飛び越え、いきなり
関脇につくのは2010年九月場所の阿覧以来である。
140923十日目南門 226
<逸ノ城>
 
勢は幕内15場所目で新小結をつかんだ。今年の五月場所
西前頭5枚目で11勝4敗で三役に上がれず、今回同じ
地位で10勝5敗で昇進するのだから、まさに番付は生き物
である。その時その時の情勢に左右される。
勢
<勢>
 
新入幕阿夢露は苦労人である。2012年一月場所新十両に
昇進するも右膝前十字靭帯断裂の大ケガを負ってしまった。
翌場所から5場所連続全休し、番付は序二段まで落ちた。
7場所かかって今年の三月場所十両に復帰した。結局
新入幕まで序ノ口から73場所かかっている(八百長問題で
中止になった2011年三月場所をカウントしない)。初代
若乃花の言葉が思い浮かぶ。「人間辛抱だ」まさに辛抱で
つかんだ幕内であった。
140914初日幕下以下 399
<阿夢露>
 
新十両は英乃海(前名岩崎)、琴恵光、出羽疾風、輝(前
名達)の4人とフレッシュ感が出てきた。しかし、全体
ではまだまだ元幕内が十両の約69%を占めている。せめて
4人ははつらつとした相撲を見せていただきたい。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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