大相撲

日本人力士に優勝突破力はない

2014年10月26日

日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年
一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で
1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が
続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍10回、日馬
富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜が各1回である。
白鵬が約61%を占めている。
110910初日前日 102加工
<白鵬と日馬富士>
 
日本人で優勝を狙える力士は稀勢の里、豪栄道、琴奨菊と
限られてくる。しかし、先場所まで見る限り、どの力士も
優勝突破力がない。期待するだけ疲れるというのが繰り
返されている。外国人出身力士は習慣(特に相撲界は)、
言葉、食事というハンディがあるにもかかわらず優勝を
独占している。
110928琴奨菊大関 268
<琴欧洲>
 
いったいなぜこうした図式になってしまったのか。外国
出身力士にとって相撲はジャパンドリームを実現させる
絶好の機会なのだ。母国と円の貨幣価値が違う点も大きい。
円はモンゴルでは何十倍にもなると聞く。実際小学校の
先生の月給が9000円である。いずれにしても大変な金額
である。ブルガリアだって平均月収は約6万円くらいという
から円は何倍にも値する。モチベーションが違うのである。
140323千秋楽表彰 047
<鶴竜>
 
彼らはモンゴル相撲、レスリングといった下地がある。
生活もモンゴルでは子供のころから大草原の中を馬で走る。
部屋の中でテレビゲームをやったり、塾に通ったりして
いる日本人とは生活基盤が違うのである。これは一朝
一夕に変わることはない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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