日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年
一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で
1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が
続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍10回、日馬
富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜が各1回である。
白鵬が約61%を占めている。
富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜が各1回である。
白鵬が約61%を占めている。
日本人で優勝を狙える力士は稀勢の里、豪栄道、琴奨菊と
限られてくる。しかし、先場所まで見る限り、どの力士も
優勝突破力がない。期待するだけ疲れるというのが繰り
返されている。外国人出身力士は習慣(特に相撲界は)、
言葉、食事というハンディがあるにもかかわらず優勝を
独占している。
いったいなぜこうした図式になってしまったのか。外国
出身力士にとって相撲はジャパンドリームを実現させる
絶好の機会なのだ。母国と円の貨幣価値が違う点も大きい。
円はモンゴルでは何十倍にもなると聞く。実際小学校の
先生の月給が9000円である。いずれにしても大変な金額
である。ブルガリアだって平均月収は約6万円くらいという
から円は何倍にも値する。モチベーションが違うのである。
から円は何倍にも値する。モチベーションが違うのである。
彼らはモンゴル相撲、レスリングといった下地がある。
生活もモンゴルでは子供のころから大草原の中を馬で走る。
部屋の中でテレビゲームをやったり、塾に通ったりして
いる日本人とは生活基盤が違うのである。これは一朝
一夕に変わることはない。