大相撲

安美錦は智略力士だ

2014年10月25日

どうしたら勝てるか、どうすれば勝てるか。昔、連勝を
続ける双葉山に出羽一門が笠置山を参謀として智略を
つくして作戦を練った。という伝説が残っている。

ときには上位をくい、ときには技能相撲を発揮する安美錦。
あまりクローズアップされていないが、彼は実は智略
力士ではないかと思った。
100317四日目幕内後半 601
それを実感するきっかけとなったのが2010年(平成22)年
三月場所の関脇把瑠都戦だ(写真)。全勝でひた走る
把瑠都にあらん限りの死力を尽くして対戦し、抵抗した。
それはひとことでいえば相手の力を封じ、自分の力が出せる
体勢をつくった相撲だ。自分十分相手も十分、または自分
だけ十分でも胸をあわされては体力負けする。
100317四日目幕内後半 629
この相撲は結局もう一歩およばなかった。だが、最高の
相撲を見せてくれた。ベテランの域にはいった安美錦だが、
九月場所では技能賞を獲得した。まだまだ智略相撲を
十一月場所以降も見せていただきたい。
100317四日目幕内後半 651
 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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