大相撲

あと3年は続く白鵬時代

2014年10月12日

九月場所31回目の優勝を達成した白鵬。いよいよ大鵬の
32回最高優勝回数に迫った。白鵬は横綱に昇進してから
休場がない稀な存在である。休場したのは大関4場所目の
全休1度だけである。白鵬はあと何年横綱としてやっていけ
るのか。
07九州八日目幕内 099白鵬土俵入り
大鵬は21歳で横綱になり、10年と4場所務めて引退した。
31歳を迎える直前だった。大鵬のピンチは27歳から28歳の
1967(昭和42)年の十一月場所から翌年の七月場所までの
5場所連続休場のときである。休場あけの九月場所から
3連覇した。48連勝+α(2014年6月11日の項目を参照)
を達成したのはこのときである。

大鵬が衰えたと感じたのは29歳の1969(昭和44)年七月
場所以降である。この場所藤ノ川が12勝3敗、結びで
大鵬と新大関の清国が11勝3敗の相星でぶつかった。
勝ったほうが優勝決定戦へコマを進められる。しかし、
大鵬は勝利への意欲がみられず、あっさり負けた。この
場所以降時代は北の富士、玉乃島(後の玉の海)へと
移っていった。
大鵬引退
<大鵬引退の記事>
 
大鵬は入幕した年から引退する年まで優勝しなかった
年はない。それでも横綱になって優勝できなかった場所は
5場所連続と4場所連続が2度ある。同じく千代の富士は
5場所連続と4場所連続優勝なしがある。白鵬は横綱に
なって優勝できなかったのは3場所連続である。これまで
ピンチらしいピンチも衰えも感じられない。

白鵬は現在29歳。大鵬の引退した年齢まで約8場所ある。
36歳の前に引退した千代の富士の年齢までは約6年ある。
モンゴル人は意外と力士生命が長いのでは。だとすると
2020年の東京オリンピックまでは微妙でも34歳くらいまで
いけそうな気がする。現在白鵬の地位を脅かす存在は
いない。逸ノ城にしても未知数である。あと3年は第一人
者として君臨できる可能性は高い。
140108奉納土俵入り 266

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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