2022年8月– date –
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大相撲
コロナ休場基準改定番付
すでに発表された番付でコロナ途中休場の番付方針が明らかになった。1.不戦敗を除く勝ち越し負け越しでない力士は現状維持2.勝ち越し負け越しがはっきりした場合は途中の成績を生かす以上を原則にしたことが伺える。 そうすると琴ノ若の7勝3敗4休と... -
大相撲
平戸海の出世街道
平戸海がついに新入幕を果たした。境川(元両国前名小林山)部屋では2014年五月場所入幕の佐田の海以来の幕内力士になる。平戸海は相撲少年だった、小学生のときに地元の相撲クラブにはいっていた。小学校6年の卒業式ではすでに大相撲を見据えていたとい... -
大相撲
コロナ部屋ごと途中休場後の番付発表
新型コロナウイルスの部屋ごと途中休場が多発した七月場所を受けて、2022年九月場所の番付が発表された。まず、大関カド番の場所コロナ途中休場した御嶽海は、大関のまま据え置きとなった。そういう見方はされてきたが、九月場所再びカド番となる。 <御嶽... -
大相撲
大関降格をめぐるif
以前大関規定改造論を掲載した。ゆるやかな順に規定を並べると次になる。 1. 6場所間に2度カド番2.通算5度カド番3.3場所連続10勝を割った場合4.3場所合計29勝以下(休場場所は除く)5.1と3の併用別格.関脇・小結と同じ扱いにするこの場合... -
大相撲
2022年九月場所チケット事情
七月場所、平日はもちろん初日、7日目、8日目、9日目祝日でも満員にはならなかった。本当に満員だったのは千秋楽だけだった。それと部屋ごと休場が多発して場所が崩壊しかねない危機に襲われた。九月場所に影響はないのか。8月6日九月場所のチケット... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 下
~花の最終章にはいろう。 2代目若乃花昭和48年十一月場所入幕。最高位横綱。二子山(元初代若乃花)部屋所属。北の湖、麒麟児、大錦、金城とともに花のニッパチ組(昭和28年生まれ)と呼ばれた。素質、素材は素晴らしかったが、優勝4回と期待に応えられ... -
大相撲
引退!その厳粛なるもの
プロレスの資料に何気なく目を通していたら、プロレスラーの引退に触れた。引退レスラーはテリー・ファンク。ファンク兄弟の弟で、日本では大変な人気者であった。だが、外国人レスラーが日本で引退試合をおこなうというのは、かなり異例のことであった。1... -
大相撲
幕内力士5年前の地位
10年は一昔前になるが、5年となると微妙である。今から5年前の2017年七月場所、横綱は白鵬、日馬富士、稀勢の里、鶴竜、大関に豪栄道がいたが、引退している。幕内力士の5年前はどういう地位にいたのか。今年の七月場所の番付からみていく。それが下記... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 中
引き続き~花の幕内力士をみていこう。なお、明治に象ヶ鼻という珍名力士がいるが、ここでは~花ということで除外した。 2代目出羽ノ花昭和29年初場所入幕。最高位前頭15枚目。幕内在位は11場所で終わっている。 小城ノ花父昭和32年十一月場所入幕。最高... -
大相撲
国際技になった大相撲
筆者は以前横綱10大史を執筆したが、その10番目には外国人横綱誕生を取り上げた。外国人横綱は小錦が13勝優勝、12勝、13勝優勝というチャンスを見送られていた。直前3場所で優勝がなく横綱に昇進した力士、小錦以下の成績で横綱に昇進した力士と比べると... -
大相撲
現代流大相撲用語
■大関一時的に3場所好成績で昇進できる地位。なってしまえば2場所連続負け越さない限り関脇に落ちることはない。だから落ちるときは関脇以下より甘い。0勝から7勝、8勝から11勝は同じ意味しかもたない。最高位大関の大関優勝は少ない。 ■横綱昇進基準... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 上
最後に「花」のつく四股名というと横綱の名前が浮かぶ方が多いだろう。常ノ花若乃花 3人貴乃花 一見ポピュラーのような「~花」の四股名だが、常ノ花以前の江戸・東京相撲の幕内では実は3人しかいない。江戸弘化 杣ヶ花そまがはなと読む。紅葉川の名で... -
大相撲
年寄の一門別・地位別構成
年寄は部屋に所属する。部屋持ちの親方と部屋付きの親方になる。親方は協会の仕事に従事するだけでなく一門から理事・副理事を輩出する重要な役割を担っている。一門別かつ現役の地位別の年寄構成が以下である。現役の最高位と親方の能力は当然別である。... -
大相撲
優勝様々
◆成績別優勝これは当然15日制年6場所制の力士が対象になる。 ・12勝3敗優勝最近は12勝3敗の優勝が目立つが、優勝全体ではそう多いわけではない。最多優勝者も4回にとどまっている。照ノ富士 4回千代の富士4回武蔵丸 3回輪島 3回なお、輪... -
大相撲
令和の新小結・新関脇
きたる九月場所の番付、新小結・新関脇の誕生はなさそうである。新小結・新関脇は新しい力の表れとして注視される。令和は新入幕力士が寂しかった。令和は19場所を終えた。新小結・新関脇はどのくらい誕生したのか。 令和元年は4場所であった。七月場所、... -
大相撲
現代年寄株事情
年寄株は105ある。これは昭和2年の東西合併のとき東京方85、大阪方17が合わさって現在に至っている。この間一代年寄もあったが、現在は事実上なくなっているし、今後復活することもまずないと思われる。 最初に、なにかと必要性を問われる再雇用からみて... -
大相撲
大関の連続2ケタ勝利
9勝6敗の大関はクンロク大関と揶揄された。また、相撲専門誌読者欄には関脇が9勝6敗あげるのと大関が9勝6敗の成績なのは何が違うの、という素朴な疑問が掲載されたことがあった。大関は協会の看板であり、好待遇を受けながら不成績だと批判は避けら... -
大相撲
対戦成績からみた九月場所の逸ノ城
七月場所の優勝者逸ノ城は九月場所で再び勝てるのだろうか。今度はまわりの逸ノ城を見る目が違って、研究してくることは十分考えられる。そこで対戦相手別の視点から九月場所の逸ノ城を捕らえてみる。 <逸ノ城> ところが、九月場所の番付は部屋ごと途中... -
大相撲
大相撲の疑問
★優勝制度はいつ始まったのですか。 優勝制度は大正15年に始まりました。優勝制度を設けることで2つの案件を改正しなくてはならなかった。1つは不戦勝不戦敗制度。もう1つは取り直し制度である。明治42年夏場所の国技館開設以降、時事新報社が幕内最高... -
大相撲
名古屋場所事情の変貌
名古屋に赴いていると、情報の変更に気がつかない点が出ることがある。千秋楽といえば場所のクライマックスであり、特別な日である。協会ご挨拶があり、各段優勝者の表彰がある。さらに是より三役、幕内優勝の表彰がある。優勝者のインタビューが聞ける。 ... -
大相撲
写真で見る豊昇龍の技の数々 下
引き続き豊昇龍の技をみていこう。今回は投げを中心に展開する。 <対隆の勝 上手投げ 2022年3月> <対琴恵光 上手投げ 2022年1月> <対隆の勝 上手投げ 2021年5月> <対貴景勝 すくい投げ 2022年3月> <対隆の勝 上手出し投げ 2022年3... -
大相撲
初優勝のみのケースを検証
今年に入って4場所、若隆景・逸ノ城と初優勝が2場所出た。彼らが今後2回目の優勝をするかどうかは不明だが、現時点では初優勝のみの力士である。優勝制度は大正15年に始まった。それ以降477場所経過した。そのうち初優勝のみ、すなわち優勝1回だけの力... -
大相撲
一人横綱照ノ富士はいつまで続く
照ノ富士が横綱になって1年が経った。一人横綱は5場所になった。これまで横綱が実質地位化した常陸山以降一人横綱は以下である。 <照ノ富士> 宮城山 2場所玉錦 6場所大鵬 3場所北の富士8場所千代の富士3場所北勝海 1場所曙 11場所... -
大相撲
写真で見る豊昇龍の技の数々 上
現代の大相撲は重量級が主流である。パワー相撲、馬力相撲が全盛である。だが、見ごたえのある相撲は技の相撲である。ときにはパワーに圧倒されることがあるが、技で切り抜けると技の可能性、魅力は計り知れないことを感じる。技の大相撲を取る力士に豊昇... -
大相撲
幕内力士各段優勝回数ランキング
どんな幕内力士にも幕下以下の時代がある。幕内優勝は選ばれし者にしかできないが、各段の優勝となるとチャンスはでてくる。それでも幕下なら120人に1人、三段目なら200人(現在は180人)に1人である。十両は28人に1人だが、15日間の戦いになる。幕内力... -
大相撲
継続される遅咲き玉鷲の記録
七月場所では多くの相撲部屋が部屋ごと休場に追い込まれた。その中に片男波(元玉飛鳥)部屋が入っていた。真っ先に思ったのは玉鷲の連続出場記録であった。 <玉鷲休場> 大相撲においては優勝回数、連勝数、通算勝利はポピュラーだが、連続出場記録は地... -
大相撲
写真で見る吉井幕下7番勝負
吉井が七月場所幕下38枚目で優勝したことで俄然注目を集めている。吉井はこれまで若さを買われていたが、幕下成績はもうひとつだった。吉井の略歴及び幕下7番勝負をみていこう。 <吉井> 吉井静岡県出身 中川(元旭里)部屋→時津風(元時津海→元土佐豊... -
大相撲
宮城野部屋の経緯 下
高島(元巴潟)部屋から独立した吉葉山は宮城野部屋を興した。その部屋は廣川、竹葉山へと引き継がれた。ところが2004年8月26日に異変がおこった。事の経緯はこうだ。1989年廣川宮城野急逝後、部屋付きの元竹葉山が部屋を継いだ。ところが、北の湖部屋(... -
大相撲
2022年7月十両めぐる幕下の熱い戦い 下
十両を狙う幕下力士の前半の成績は次である。 東筆頭 貴健斗 2勝2敗西筆頭 金峰山 4勝東2枚目 狼雅 3勝1敗西2枚目 菅野 3勝1敗 9日目、3勝1敗同士で菅野と幕下東4枚目上戸が対戦した。相撲は、激しい攻防の繰り返しのなかからふとこ... -
大相撲
逸ノ城の摩訶不思議
七月場所は新型コロナウイルスで部屋ごと休場が多発した。場所は揺れに揺れた。不戦勝のオンパレードとなった。開催は大丈夫なのかというところまで追い詰められた。そんななか前頭上位の逸ノ城が初優勝して幕を閉じた。成績は12勝3敗であった。逸ノ城は... -
大相撲
宮城野部屋の経緯 上
元白鵬の間垣が宮城野部屋を継いで18代宮城野として力士の育成・指導、部屋の経営に携わることになった。宮城野部屋といえば白鵬、炎鵬、石浦で名をはせてきた。特に白鵬は数々の記録を塗り替えてきた大横綱であった。宮城野部屋はどういう経緯をたどって...
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