大相撲

大関の連続2ケタ勝利

2022年8月15日

9勝6敗の大関はクンロク大関と揶揄された。また、
相撲専門誌読者欄には関脇が9勝6敗あげるのと大関
が9勝6敗の成績なのは何が違うの、という素朴な
疑問が掲載されたことがあった。大関は協会の看板で
あり、好待遇を受けながら不成績だと批判は避けられ
ない。

そこで最高位大関の大関時代の連続2ケタ勝利場所数
を調べてみた。対象は15日制以降の大関で三根山以降
である。三根山から御嶽海までの40人である。

<琴ヶ濱のブロマイド>

最初に4場所連続2ケタ勝利をあげたのが内掛けの
名手琴ヶ濱である。新大関の場所からの4場所であっ
た。4連続以上はこのときだけで終わっている。ほか
に大関の4場所連続2ケタ勝利は北葉山、北天佑、
貴ノ浪が2度あげている。その内訳は以下である。

琴ヶ濱 42勝18敗
北葉山 45勝15敗 優勝はからんでいない
北天佑 42勝18敗 優勝はからんでいない
貴ノ浪 47勝13敗 優勝はからんでいない
    49勝11敗 優勝あり

琴ヶ濱の記録を更新したのが大麒麟である。大麒麟は
もっている素質・素材はすばらしいものがあった。
だが、ここ一番に弱く、2度大関取りに失敗し、
優勝もなかった。ほかには小錦がいる。ただ、小錦の
最高記録はほかにある。
大麒麟 52勝23敗
小錦  59勝16敗 優勝あり

大麒麟の記録を更新した力士が琴風であった。琴風は
地位に責任感じ、それにふさわしい努力をしてきた
大関であった。大関8場所連続2ケタ勝利を達成し
た。これが現在最高記録となって破られずにきてい
る。
琴風 91勝29敗
10勝-14勝-11勝-11勝-12勝-11勝-11勝-11勝
14勝は優勝である。大関7場所目からの記録である。

<琴風>

このあと若嶋津と小錦が大関6場所連続2ケタ勝利を
あげた。両力士とも横綱に迫った大関だった。あと
一歩およばなかったが、見せ場は作ってくれた。これ
に把瑠都が加わる。

若嶋津 73勝17敗 優勝あり
小錦  76勝14敗 優勝2回あり
把瑠都 66勝24敗 優勝あり

<小錦>

琴風の記録に最も迫った力士が千代大海と魁皇であ
る。ともに大関7場所連続2ケタ勝利の記録保持者
である。2人とも大関在位65場所の最長在位でも知ら
れている。貴ノ花の大関在位50場所にも驚いたが、
それをさらに上回ったわけである。
千代大海77勝28敗
魁皇  79勝26敗

<千代大海>

最高位大関の大関時代の連続2ケタ勝利をみてきた
が、現在大関の貴景勝・正代・御嶽海にはまだ無縁の
記録である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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