七月場所の優勝者逸ノ城は九月場所で再び勝てるの
だろうか。今度はまわりの逸ノ城を見る目が違って、
研究してくることは十分考えられる。そこで対戦相手
別の視点から九月場所の逸ノ城を捕らえてみる。
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ところが、九月場所の番付は部屋ごと途中休場の力士
をどういう基準で編成するのか明らかにされていな
い。だが概ね逸ノ城との対戦相手は横綱・大関と若隆
景、大栄翔、豊昇龍、阿炎、霧馬山、琴ノ若、翔猿、
錦木、翠富士、明生、宇良になりそうである。彼らの
対戦成績から逸ノ城を見ていこう。
逸ノ城の新入幕は2014年九月場所である。そのとき
対戦した力士で現役は千代丸、隠岐の海、佐田の海の
3力士になってしまった。時の流れを感じる。さて、
逸ノ城が1度も負けていない九月場所の対戦相手は
錦木である。七月場所の不戦勝を含め、6勝である。
最近、対戦はない。実際に相撲を取るのは、2019年
一月場所以来になる。逸ノ城かなり有利である。
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上位に初挑戦する翠富士とは過去2回対戦して2勝
している。翠富士が新入幕とその翌場所のことであ
る。ここは堅く勝っておきたいところである。ただ、
先場所、照ノ富士が若元春に苦戦したことがある
だけに油断はできない。
逆に壁になっているのが照ノ富士である。先場所は
勝ったが、通算3勝13敗である。先場所勝つまでに
7連敗しており、2016年一月場所以来の勝利であっ
た。照ノ富士は横綱であり、右の相四つだけに連勝は
難しい。
御嶽海に7勝14敗と照ノ富士の次に苦戦している。
ここ1年は2勝3敗である。勝負は御嶽海の復調状態
にかかっている。貴景勝には7勝9敗と負け越しては
いるが、接近している。正代には12勝5敗と圧倒して
いる。ただし、それでも先場所は負けている。
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関脇以下では以下の力士に勝ち越しているが、僅差で
あり要注意である。
大栄翔 8勝5敗
阿炎 5勝3敗
霧馬山 4勝3敗
宇良 5勝3敗(不戦勝含む)
負け越している関脇以下の力士は次である。琴ノ若と
明生には先場所負けている。リベンジしておきたい
ところである。
豊昇龍 3勝5敗
琴ノ若 1勝3敗
明生 4勝6敗
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/08/210715十二日目幕内-1468-e1660465587145.jpg)
五分は3勝3敗の若隆景と2勝2敗の翔猿である。
関脇以下の上位の実力は紙一重であり、稽古の質と
量にかかってくる。九月場所、逸ノ城の真価が問わ
れる。