逸ノ城の幕内初優勝は2022年七月場所で、成績は12勝3敗だった。新入幕の2014年九月場所に13勝、2019年三月場所に14勝1敗をあげながら優勝できず、それより少ない白星で賜杯を抱いた。十両でも11勝で優勝し、13勝で逃している。
※相撲記者・田口 通廣が初優勝の直後、2022年8月に書いた記事をもとにした。
2022年七月場所、12勝3敗で初優勝
2022年七月場所は新型コロナウイルスで部屋ごとの休場が多発し、場所は揺れに揺れた。不戦勝のオンパレードとなり、開催は大丈夫なのかというところまで追い詰められた。
そんななか、前頭上位の逸ノ城が12勝3敗で初優勝して幕を閉じた。過去に13勝、14勝をあげたときは優勝できなかったから、田口は摩訶不思議だと書いている。

新入幕で13勝|2014年九月場所の逸ノ城旋風
13勝は新入幕のときだった。2014年九月場所、前頭10枚目の逸ノ城は初日から快調に白星を重ね、7日目に勢に1敗したものの、その後も勝ち続けた。
11日目に大関稀勢の里をはたき込みで突破すると、12日目は大関豪栄道をパワーで圧倒した。


続いて2敗の横綱鶴竜と対戦した。新入幕が横綱と当たるとあって俄然注目を集めたが、逸ノ城は左に動いてはたき込み、新入幕の横綱戦勝利というめったにない偉業を成し遂げた。

14日目には1敗同士で横綱白鵬と激突し、上手投げに屈した。それでも堂々の13勝をあげ、殊勲賞と敢闘賞を受賞した。
14勝1敗でも優勝できず|2019年三月場所の摩訶不思議
逸ノ城の摩訶不思議は2019年三月場所に訪れた。前頭西4枚目で、横綱・大関とは半枚違いの対戦圏外だった。
初日から連戦連勝し、7日目に大関栃ノ心と対戦した。東3枚目に同部屋の栃煌山がいたためである。
この一番で1敗したが、翌日の大関豪栄道戦は勝った。これも西2枚目に同部屋の妙義龍がいたために組まれた一番だった。
ところが、この後いっさい横綱・大関戦がなかった。全勝で優勝を争う白鵬との一番も最後まで組まれず、白鵬が15戦全勝で優勝し、逸ノ城は大関2番だけの14勝1敗に終わった。田口は、今なら考えられない不手際だと書いている。
| 場所 | 地位 | 成績 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2014年五月場所 | 新十両 | 11勝4敗 | 十両優勝 |
| 2014年七月場所 | 十両 | 13勝2敗 | 決定戦で栃ノ心に敗れる |
| 2014年九月場所 | 新入幕(前頭10枚目) | 13勝 | 殊勲賞・敢闘賞 |
| 2019年三月場所 | 前頭西4枚目 | 14勝1敗 | 優勝は15戦全勝の白鵬 |
| 2022年七月場所 | 前頭上位 | 12勝3敗 | 幕内初優勝 |
十両でも11勝で優勝し、13勝で逃す

2014年五月場所、逸ノ城は新十両の場所を11勝4敗で優勝している。ところが翌場所は13勝2敗をあげながら、優勝決定戦で敗れて逃した。
決定戦を制したのは栃ノ心である。ケガのため全休して番付を幕下まで下げ、幕下で連続優勝して十両に戻ってきたところだった。
11勝で十両優勝し、13勝で逃す。田口は、逸ノ城はやはり摩訶不思議な力士だと結んでいる。
よくある質問
Q. 逸ノ城の初優勝はいつですか?
A. 2022年七月場所で、成績は12勝3敗。新型コロナウイルスで部屋ごとの休場が多発した場所だった。
Q. 13勝や14勝で優勝できなかったのはいつですか?
A. 新入幕の2014年九月場所は13勝で、14日目に1敗同士の白鵬に敗れた。2019年三月場所は14勝1敗だったが、白鵬が15戦全勝で優勝した。
Q. 2019年三月場所に横綱と対戦しなかったのはなぜですか?
A. 前頭西4枚目で、横綱・大関とは半枚違いの対戦圏外だった。大関戦は同部屋の力士の関係で2番組まれただけで、横綱との一番は最後まで組まれなかった。
Q. 逸ノ城は新入幕で横綱に勝ったのですか?
A. 2014年九月場所に横綱鶴竜をはたき込みで破った。新入幕の横綱戦勝利は、めったにない偉業である。
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