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大関降格をめぐるif

以前大関規定改造論を掲載した。ゆるやかな順に規定
を並べると次になる。

1. 6場所間に2度カド番
2.通算5度カド番
3.3場所連続10勝を割った場合
4.3場所合計29勝以下(休場場所は除く)
5.1と3の併用
別格.関脇・小結と同じ扱いにする
この場合大関になっても伝達式はおこなわない。

貴景勝は新大関から現行の降格規定=2場所連続負け
越しで大関を降格したが、落ちた場所で10勝以上を
あげ大関に復帰した。その後はどうか。1から4まで
をみていこう。まず、1. 6場所間に2度カド番。
2020年三月場所から5場所、2021年七月場所から4場
所、2度負け越している。
1度目 7勝-8勝-12勝-13勝-2勝
2度目 1勝-8勝-12勝-2勝

<貴景勝>

2.通算5度カド番はどうだろう。今年の一月場所で
5度目のカド番であった。貴景勝は大関在位18場所に
なるが、負け越し6場所は多すぎる。 3.3場所
連続10勝を割った場合。これは逆に言うと3場所以上
の連続2ケタ勝利があるか否かである。これは皆無で
あった。4.3場所合計29勝以下(休場場所は除く)
は3場所27勝が2度あるだけであった。

貴景勝にとってifではあるが、1から4の降格仮定
基準は厳しいものになる。

正代はどうか。1. 6場所間に2度カド番に関して
は、6場所といわず3場所で2度負け越している。
1度目 3勝-11勝-7勝
2度目 6勝-9勝-5勝
2.通算5度カド番に関しては大関在位11場所で4場
所負け越している。あと1度でジエンドになる。3.
3場所連続10勝を割った場合でもこの条件を満たす
場所はまだない。そもそも正代は大関になって以降
2ケタ勝利は2場所しかない。4.3場所合計29勝
以下(休場場所は除く)については27勝が最高成績
である。

正代は現行規定でしか生き残れないことになる。

<正代>

御嶽海はまだ大関3場所なので割愛する。ここでは
大関の総合力でナンバー1になった琴風を検証して
みる。大関在位22場所。1. 6場所間に2度カド番に
関しては大関最後の2場所だけが該当する。 したがっ
て2.通算5度カド番は十分にクリアしている。以下
が琴風の大関成績である。
               11勝
10勝-9勝-9勝-11勝-9勝-10勝
14勝-11勝-11勝-12勝-11勝-11勝
11勝-9勝-9勝-8勝-10勝-10勝
8勝-5勝-3勝(途中休場)

3.3場所連続10勝を割った場合は晩年を含み、2度
しか経験していない。4.3場所合計29勝以下(休場
場所は除く)は19ケース中8ケースクリアしている。
4はなかなか難しく、厳しい条件であることがわか
る。

<琴風>

2場所連続負け越しの現行規定だけではどうしても
生ぬるい。もうひとつ1から4の1つと併用すれば
大関に緊張感がでると思うが、いかがだろうか。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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