■大関
一時的に3場所好成績で昇進できる地位。なってしま
えば2場所連続負け越さない限り関脇に落ちることは
ない。だから落ちるときは関脇以下より甘い。0勝
から7勝、8勝から11勝は同じ意味しかもたない。
最高位大関の大関優勝は少ない。
■横綱昇進基準
品格力量抜群の基準は薄れ、2場所連続優勝が一人
歩きしている。横綱審議委員会ができた以降も弱い
横綱、物足りない横綱はいっこうになくならない。
横綱は不成績なら引退というが、不成績の基準が示さ
れたことはない。
■一門
昔は独立採算性の巡業をまわる組合だった。現代は
理事、副理事を生み出す仕組み。本家、分家関係が
母体となっている。部屋の師匠が亡くなって一時的
に身をよせた相撲部屋から一門に加わったケースが
ある。
三保ヶ関 増位山父→出羽海
井筒 先代鶴ヶ嶺→時津風
貴乃花一門を貴乃花自らが解散したことで行き場を
失った親方が加わったケース。
立浪(元旭豊)→出羽海一門
常盤山(元隆三杉)→千賀ノ浦→二所一門復帰
常盤山(元舛田山)2021年4月再雇用終了
音羽山(元貴ノ浪)→死去
間垣(元2代目若乃花)→体調不良で離職
大嶽(元貴闘力)→野球賭博で解雇
二子山(元大竜)→大嶽→二所一門復帰
阿武松(元益荒雄)→離職
音羽山(元大道)→阿武松→二所一門復帰
不知火(元若荒雄)→二所一門復帰
※短期間だけ貴乃花一門
錣山(元寺尾)→二所一門加入
立田川(元豊真将)→二所一門加入
湊(元湊富士)→二所一門加入
ルーツは別だが、一門に加わったケース
高田川(元前の山=高砂系破門)→高田川(元安芸乃
島)二所一門
千賀ノ浦(元舛田山=出羽系)→千賀ノ浦(元隆三
杉)二所一門
九重(元千代の山=出羽系破門)高砂一門
八角(元北勝海)九重の分家
ほかの一門からの移籍
追手風(元大翔山)伊勢ヶ濱一門→時津風一門
朝日山(元琴錦) 二所一門→伊勢ヶ濱一門
連合
時津風一門 時津風系-伊勢ノ海
伊勢ヶ濱一門 立浪系-高島系
なお、系統別総当たりでは立浪と時津風は対戦がなか
った。井筒と時津風の対戦はなかったが、立浪と井筒
の対戦はあった。また時津風と伊勢ノ海の対戦はあっ
た。柏戸と豊山は対戦している。
■番付編成
コロナ部屋ごと休場で現状維持か1枚降格になるケー
スが出現。特に2021年一月場所は関脇以下の関取部屋
ごと休場が14人もでた。相撲部屋の共同生活から避け
がたい問題である。先場所(七月場所)は途中部屋
ごと休場という初のケースが多数発生し、違った意味
で九月場所の番付が注目されている。
■取組編成
幕内中位以下から勝ち上がって優勝戦線に残った力士
をいつ横綱・大関に対戦させるかがカギとなる職務。
かつ関脇以上のリーグ戦も実現しなければならない。
いっとき後者がなおざりにされて、照ノ富士対正代戦
が消えた時期があった。三月場所は大関正代対大関
御嶽海、大関正代対関脇阿炎、大関御嶽海対関脇阿炎
が実現しないというお粗末さであった。