月別アーカイブ:2021年04月

力尽きた三段目力士響龍

2021/4/30  

三月場所13日目、三段目の取組で土俵に頭 から突っ込んで強打し、動けなくなっていた 響龍が急性呼吸不全で死去した。28歳だった。 突然の訃報であった。響龍の一番は間近で 見ていて、動けなくなって大変心 ...

一代年寄隠れ蓑論

2021/4/29  

鏡里が朝日新聞記者に言質を取られ引退する はめになったことは、「横綱その引退」で 書いてきた。その詳細はこうだ。横綱鏡里と 吉葉山は弱っていた。そうしたなか昭和32年 一月場所、吉葉山は場所中に引退し ...

脆弱な明日のホープ

2021/4/28  

2020年七月場所、琴勝峰は20歳という若さで 入幕した。20歳で入幕するというのは大変な ことである。しかし、幕内で目立った活躍は なかった。 8勝7敗 10勝5敗 8勝7敗 2勝13敗 1勝6敗8 ...

横綱フル出場なしの場所7

2021/4/27  

■平成10年代 6回のうちの2回目から 平成14年一月場所、横綱貴乃花は全休、横綱 武蔵丸は途中休場した。大関は魁皇、武双山、 千代大海と新大関の栃東の4人であった。 優勝は千代大海と栃東の間で争われ ...

7勝8敗据え置き盛りだくさんの五月場所番付

2021/4/26  

五月場所の番付が発表された。照ノ富士が 大関に復帰した。だが負け越した正代より下 の第4の大関に位置した。相変わらず合理性 を欠く番付である。次のケースをご覧いた だきたい。▼は翌場所の番付である。 ...

優勝した場所の前と後の負け越し6

2021/4/25  

■千代の山 ・優勝した前場所負け越し9例目 戦後の相撲界は日本の古いものはだめという 風潮のなかで観客はガラガラであった。食料 事情もよくなかった。そんななか千代ノ山 (昭和28年秋場所まではノの字) ...

暗澹!大相撲の行く末

2021/4/24  

東京都の緊急事態宣言要請を受け、政府は 4月25日から5月11日まで発令した。前回と 異なる点は、イベント開催は原則無観客に なることやデパートの休業要請、酒類の提供 禁止、路上や公園などの飲酒禁止で ...

横綱フル出場なしの場所6

2021/4/23  

■平成初期 7回 のうち4回から 平成4年三月場所、一人横綱北勝海が3日目 から途中休場した。優勝争いは3つ巴となっ た。千秋楽を迎え、大関小錦・霧島が2敗。 小結栃乃和歌が2敗であった。千秋楽小錦と ...

鶴竜の相撲人生6

2021/4/22  

2017年、鶴竜は6場所中5場所休場した。 詳細は以下である。 5勝6敗4休 10勝5敗 1勝4敗10休 2勝2敗11休 全休 全休 18勝17敗55休、横綱戦2勝0敗、大関戦0勝 2敗、関脇以下16 ...

優勝した場所の前と後の負け越し5

2021/4/21  

■東富士 ・優勝した前場所負け越し7例目 ・優勝した翌場所負け越し14・16例目 ・優勝した前場所・翌場所負け越し4例目 東富士は全勝優勝、連続優勝がないのが物 足りないといわれてきた。それだけではな ...

一代年寄は偉業から異形の資格へ

2021/4/20  

約2年間、11回に渡り開催されてきた大相撲 の継承発展を考える有識者会議が、提言書を 相撲協会に提出した。大相撲の継承発展を 考える有識者会議とは、大相撲の国際化や 問題点とともに2019年に設置され ...

横綱フル出場なしの場所5

2021/4/19  

■昭和50・60年代 2回 昭和58年五月場所、千代の富士、北の湖の 両横綱が全休した。北の湖は30歳であった。 千代の富士はこの時点で8回優勝していた。 優勝は大関隆の里、大関若島津、関脇北天佑 の ...

鶴竜の相撲人生5

2021/4/18  

鶴竜は10勝-8勝-9勝-14勝-14勝優勝と 5場所55勝で横綱に昇進した。28歳のときで あった。鶴竜は新横綱の場所を9勝6敗と 躓いた。2014年の横綱4場所の成績は43勝 17敗と低空飛行とな ...

優勝した場所の前と後の負け越し4

2021/4/17  

■出羽湊 ・優勝した前場所・翌場所負け越し3例目 出羽湊が優勝したのは昭和14年一月場所で ある。双葉山の69連勝がストップした場所 である。双葉山はこの場所4敗している。 出羽湊は幕尻より1枚上の前 ...

横綱フル出場なしの場所4

2021/4/16  

■昭和40年代 6回のうち後半 昭和46年10月、横綱玉の海が帰らぬ人となっ て、北の富士は一人横綱になった。一人横綱 2場所目の昭和47年一月場所、北の富士は 不調、7勝6敗から休場した。8日目には ...

鶴竜の相撲人生4

2021/4/15  

2014年一月場所、鶴竜は初日隠岐の海に負け ただけで連戦連勝。この場所は横綱日馬富士 が全休で、横綱白鵬は通常なら千秋楽東大関 稀勢の里と対戦するところである。ところが 稀勢の里は負けが込んでいた。 ...

花のニッパチ組の麒麟児死去!

2021/4/14  

麒麟児が3月1日亡くなられていたことが 判明した。多臓器不全のため67歳という若さ であった。麒麟児といえば天覧相撲で組まれ た富士櫻との両者一歩も引かない激しい突き 合いで見る者をわかした。はつらつ ...

優勝した場所の前と後の負け越し3

2021/4/13  

■沖ツ海 ・優勝した前場所負け越し4例目 昭和7年3月場所、沖ツ海は9勝1敗で優勝 した。最初で最後の優勝だった。前場所2勝 6敗で負け越している。当時は東京場所と 地方場所の2場所の合計成績で番付編 ...

横綱フル出場なしの場所3

2021/4/12  

■昭和20年代 2回 昭和23年秋場所、横綱は3人。羽黒山全休、 照國途中休場、前田山途中休場後再出場だっ た。羽黒山は昭和23年4月の巡業中アキレス 腱を切断した。手術したが、7月に再び断裂 してこ ...

鶴竜の相撲人生3

2021/4/11  

2012年、三役に定着した関脇鶴竜に新変化 が生まれた。一月場所、白鵬に初めて勝った のである。これまで白鵬にはなんと20連敗 してきた。相手が横綱といえばそれまでだが、 一方的な成績であった。なお、 ...

優勝した場所の前と後の負け越し2

2021/4/10  

前回までをまとめると以下になる。 ・常ノ花は8回の優勝のうち 優勝した前場所・翌場所負け越し1例目 優勝した翌場所負け越し1・5例目 優勝した前場所負け越し2例目 ・大蛇山 優勝した前場所負け越し1例 ...

横綱フル出場なしの場所2

2021/4/9  

引き続き横綱フル出場なしの場所をみて いこう。 ■昭和戦前4回 昭和戦前は4回ある。最初は昭和4年春場所 である。横綱は常ノ花と東西合併で大阪横綱 だった宮城山である。この場所はともに途中 休場であっ ...

鶴竜の相撲人生2

2021/4/8  

鶴竜の転機、それは2009年五月場所であった。 この場所、鶴竜は小結に昇進した。それだけ ではない。9勝6敗で初の小結で勝ち越した のである。3回目の技能賞を獲得した。横綱 戦0勝2敗、大関戦2勝2敗 ...

優勝した場所の前と後の負け越し1

2021/4/7  

一月場所優勝した大栄翔は三月場所7勝7敗 で千秋楽を迎えた。幸い勝って勝ち越すこと ができた。負け越していたら優勝力士が翌 場所負け越しの記録をつくるところだった。 といっても過去には優勝した翌場所、 ...

横綱フル出場なしの場所1

2021/4/6  

三月場所、横綱白鵬は途中休場、横綱鶴竜は 休場途中で引退を表明した。これで横綱フル 出場なしは5場所連続になった。一人横綱に なる白鵬はすでに五月場所休場を明言して いる。これで6場所連続横綱フル出場 ...

鶴竜の相撲人生1

2021/4/5  

三月場所11日目休場中の横綱鶴竜が引退した。 休場の途中で引退という珍しいカタチになっ た。横綱が実質地位化した常陸山以降の東京 横綱では初めてである。これまでの常陸山 以降の東京横綱50人の引退のカ ...

阿炎7番勝負

2021/4/4  

三月場所、阿炎が土俵に帰ってきた。阿炎の 最後の土俵は昨年(2020年)の七月場所6日 目の竜電戦であった。七月場所前から七月 場所中にかけて外出禁止のなか複数回にわた ってキャバクラに通ったあげく、 ...

3大関の通信簿

2021/4/3  

三月場所、横綱が皆勤しなかったにも関わら ず、貴景勝・朝乃山・正代の3大関は存在 価値を示せなかった。大関は協会の看板で あり、特別待遇を受けている。大関が決定 したときは協会から使者が相撲部屋に赴き ...

チケット始動と七月場所の行方

2021/4/2  

五月場所の先行予約が今日4月2日11時から 始まった。先行予約は1次と2次に分けて3 日間ずつ行われる。一般発売は4月10日10時 からである。発売日は予定通りである。コン ビニ発売はない。チケットの ...

2021年三月場所の記録あれこれ

2021/4/1  

三月場所は照ノ富士が12勝3敗で単独で優勝 した。15日制が定着したのは昭和24年夏場所 からである。12勝3敗かつ12勝2敗1休での 優勝は39度ある。そのうち単独で優勝した のは21度目である。最 ...

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