■平成10年代 6回のうちの2回目から
平成14年一月場所、横綱貴乃花は全休、横綱
武蔵丸は途中休場した。大関は魁皇、武双山、
千代大海と新大関の栃東の4人であった。
優勝は千代大海と栃東の間で争われた。千代
大海は関脇で初優勝してから18場所目であっ
た。3年経っていた。千秋楽を迎え、千代
大海1敗、栃東2敗であった。千秋楽は両
力士の直接対決となった。本割では栃東が
押し出しで勝って優勝決定戦にもつれこんだ。
両者再び激突した一番は栃東があたって左へ
動き、突き落としを決めた。本割、優勝決定
戦を制した栃東は、新大関の場所を初優勝で
飾った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/06初 二日目-123.jpg)
同年十一月場所、またも横綱貴乃花は全休、
横綱武蔵丸は途中休場した。大関は魁皇、
武双山、千代大海、栃東に朝青龍が加わっ
た。朝青龍は大関2場所目であった。優勝は
朝青龍の独走であった。そのまま14勝1敗で
初優勝してしまった。対抗する者も抵抗する
者もいなかった。朝青龍は、琴光喜が初優勝
したのを見て、自分もできると思ったという。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/06初 初日-287-e1619494507515.jpg)
平成15年一月場所、横綱武蔵丸は全休。横綱
貴乃花はこの場所が最後の場所となった。
2勝したあと休場。不戦敗1休のあと再び
出場するという珍しいケースであった。だが
2勝したあと2連敗して引退した。平成13年
五月場所の武双山戦で負ったケガが致命傷と
なった。30歳であった。朝青龍はこの場所も
独走し、14勝1敗で連続優勝し、一気に横綱
に昇進した。連続優勝を決めた朝青龍が控え
で感慨にひたっていた姿が忘れられないシー
ンであった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/貴乃花。-e1619494524115.jpg)
同年七月場所、横綱朝青龍・武蔵丸はそろっ
て途中休場した。武蔵丸は晩年で休場が目立
っていた。朝青龍対武蔵丸の横綱同士の一番
はついに実現しなかった。武蔵丸は2場所後
引退している。優勝は大関魁皇と大関千代
大海の間で争われた。ここまで魁皇・千代
大海とも3回優勝していた。3敗同士で千秋
楽ぶつかった。魁皇が勝って4回目の優勝を
成し遂げた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/武蔵丸。-e1619494542129.jpg)
平成16年一月場所から朝青龍は一人横綱に
なった。迎えた平成18年五月場所、朝青龍は
途中休場した。この場所白鵬は新大関だった。
その白鵬と元大関で関脇の雅山で優勝が争わ
れた。また十両で、15戦全勝で新入幕を果た
した把瑠都が旋風をおこした場所でもあった。
白鵬と雅山は5日目対戦していた。攻め込ん
だ白鵬を雅山が土俵際突き落として勝って
いた。両力士は14勝1敗同士で優勝決定戦に
なった。離れての相撲のなかから白鵬が右四
つに組み止め、正面土俵に寄り切って初優勝
を達成した。白鵬はこれまでで一番うれし
かったと語っていた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/06夏千秋楽幕前半弱後-251-e1619494565402.jpg)
(この項目続く)
緊急事態宣言の発令の遅れが大相撲をピンチ
にさせている。
興味深いテーマをこれからもお届けします。