三月場所は照ノ富士が12勝3敗で単独で優勝
した。15日制が定着したのは昭和24年夏場所
からである。12勝3敗かつ12勝2敗1休での
優勝は39度ある。そのうち単独で優勝した
のは21度目である。最初は昭和25年春場所の
大関千代ノ山である。今回の照ノ富士は2度
目であった。単独の12勝優勝は輪島、武蔵丸
が3度経験している。単独・優勝決定戦の
両面では千代の富士の4度である。現役では
朝乃山が単独12勝優勝している。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/210328千秋楽表彰-065-e1617249838616.jpg)
照ノ富士の優勝は3回目だが、すべて関脇
以下である。これは新記録である。これまで
「関脇以下の2回優勝力士」を執筆してきた。
詳しくはそちらを検索でピックアップして
お読みいただきたいが、力士は以下である。
男女ノ川
朝汐
佐田の山
魁傑
貴花田
2代目琴錦
御嶽海
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/朝潮-e1617249867977.jpg)
連続優勝なしは16場所となった。平成30年
三月場所・五月場所、鶴竜の2場所連続優勝
以降誰も連続優勝できなく現在にいたって
いる。最高記録は昭和49年十一月場所から
昭和54年十一月場所の19場所連続優勝なし
である。この数字に迫ってきている。誰が
数字にストップをかけられるのか。新記録も
考えられる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/180527千秋楽表彰-1287-e1617249888621.jpg)
三月場所、正代は千秋楽朝乃山に敗れて7勝
8敗と負け越した。新大関の場所は途中休場
で負け越している。つまり、正代は大関在位
3場所中2場所負け越したことになる。正代
の大関負け越し率は67%になる。もっとも下
には下がいて大関になったとたん2場所連続
負け越した大関がいる。
五ッ嶋
武双山
貴景勝
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/210326十三日目幕内-1200-e1617249916243.jpg)
増位山父は大関3場所目、4場所目に負け
越し引退した。大受・栃ノ心は新大関の場所、
4場所目、5場所目に負け越して大関の座を
失っている。栃ノ心は関脇で10勝して復帰
したが2場所連続負け越しで再び降格して
現在に至っている。正代が気をつけなくては
ならないのが、五月場所の土俵でケガをして
休場を余儀なくされるケースである。
関脇・小結5人が全員勝ち越した。隆の勝・
御嶽海・大栄翔は7勝7敗で千秋楽を迎えた
が全員勝ち越した。
東関脇 照ノ富士12勝3敗
西関脇 隆の勝8勝7敗
東小結 高安10勝5敗
西小結 御嶽海8勝7敗
西小結2 大栄翔8勝7敗
系統別総当たりが定着した昭和22年秋場所
以降では、関脇・小結全員勝ち越しは22回目
である。関脇・小結全員勝ち越しは先場所
(一月場所)に続いて2場所連続は2回目で
ある。五月場所も関脇・小結が全員勝ち越せ
ば初めての3場所連続になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/210326十三日目幕内-844-e1617249999175.jpg)
鶴竜は10日目まで休場して引退した。2横綱
の皆勤なしは5場所連続となってしまった。
白鵬は現役でいられるのは長くなさそうな
だけに、今度は横綱不在場所数の記録が長く
続くかもしれない。
場所が終わっても多忙な日が続きます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。