2012年、三役に定着した関脇鶴竜に新変化
が生まれた。一月場所、白鵬に初めて勝った
のである。これまで白鵬にはなんと20連敗
してきた。相手が横綱といえばそれまでだが、
一方的な成績であった。なお、この場所稀勢
の里が新大関として登場している。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/120117十日目幕内別角-917-e1618112033803.jpg)
白鵬からの初勝利は10日目にやってきた。
筆者は突然相撲仲間に誘われ、2階で観戦
していた。またパートナーのI氏が正面マス
席から撮影していた。2つの角度からの写真
を掲載する。この場所鶴竜は10勝5敗で初め
ての殊勲賞を獲得した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/120117十日目幕内-939-e1618112070767.jpg)
2012年三月場所、関脇鶴竜は初日から連戦
連勝とこれまでにないスタートをきった。
8日目に大関稀勢の里に敗れたものの、翌
9日目の横綱白鵬戦では再び勝って1敗で
並んだ。白鵬はその後13日目に大関稀勢の里
に敗れ2敗となった。千秋楽を迎え1敗鶴竜、
2敗白鵬で、鶴竜初優勝の機運が高まった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/20120319九日目幕内-864hakuhou-e1618112094105.jpg)
千秋楽、鶴竜は前頭6枚目11勝3敗の豪栄道
と対戦した。だが、この一番で鶴竜はなんと
負けてしまった。こうなると白鵬は負けない。
白鵬はここまで優勝21回、7連覇、63連勝を
成し遂げていた。絶対的強者であった。優勝
決定戦は白鵬が右四つになり、終始優勢で
鶴竜を圧倒した。22回目の優勝となった。
鶴竜は殊勲・技能のダブル受賞となった。
技能賞は7度目となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/20120325千秋楽幕内-1266.jpg)
優勝同点の13勝2敗の成績で鶴竜は大関に
昇進した。琴欧洲、日馬富士、把瑠都、琴奨
菊、稀勢の里に続いての大関で、6大関と
なった。歴史的にも6大関は初であった。
だが、この6大関は長く続かなかいことに
なる。まず、日馬富士が連続全勝優勝で横綱
に昇進した。また、把瑠都が九月場所、十一
月場所連続負け越して大関の座を明け渡した。
2012年鶴竜は大関に昇進したが、大関4場所
の成績はもうひとつであった。37勝23敗。
横綱戦1勝(日馬富士から)4敗、大関戦
7勝9敗、関脇以下29勝10敗であった。鶴竜
は大関に昇進したとたん精彩を欠くように
なった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/04/130322十三日目幕内-660はるま-e1618112118771.jpg)
それは2013年も続いた。大関6場所の成績は
53勝37敗。1場所平均9勝以下であった。
横綱戦1勝(日馬富士から)11敗、大関戦
3勝11敗、関脇以下49勝15敗であった。この
年大関琴欧洲が大関から降格している。鶴竜
はここでも突然変異をおこすことになった。
(この項目続く)
土曜の夕方のせいか回転寿司がめちゃ混みでした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。