2014年1月– date –
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一月場所の観客数は近年最高の数字
一月場所はお客さんが実によく入った。前年一月場所より9498人多く、昨年最高の九月場所の観客数12万7427人を超える13万2292人だった。しかも九月場所のほうが祭日が1日多いのに4865人上回った。一月場所の大相撲人気は近年最高だった。遠藤への拍手はひ... -
■千秋楽 白鵬対鶴竜戦を斬る
白鵬 横綱 優勝27回 193センチ 151キロ右四つ 寄り 反応の早さが強み デビューで負け越して横綱になった珍記録の持ち主 鶴竜 大関 優勝同点1回 186センチ 150キロ右四つ 下手投げ 技巧派 入門志願の手紙を日本に送るエピードをもつ14戦全... -
■十四日目 鶴竜の相撲内容を分析する
鶴竜が立ち合いを制し、稀勢の里をはたき込んで1敗を守った。これで全勝の白鵬と千秋楽、優勝をかけた結びの一番ががぜん注目の取組となった。それにしても鶴竜は1敗のままよくここまできたものである。その点はよくやったと評価できる。次に相撲内容を見... -
■十三日目 充実白鵬全勝優勝の可能性を探る
平日のチケットに異変あり。この日販売したのはイス席B、残りわずかのマス席Cと当日売りの自由席のみであった。やがてイス席Bと自由席は完売し、満員御礼の垂れ幕が下がった。13日目の満員御礼はこれまでもあったが、それ以上に本当によく入った。土日の館... -
■十二日目 意外な形で終わった遠藤の大関戦
今日の注目の取り組みは結び前の一番遠藤対大関琴奨菊戦である。ここまで9勝2敗と好調の遠藤。前日は巨体の臥牙丸を上手投げで倒し、勢いにのっている。新聞では最速大関撃破だの見出しが紙面を飾る。一方、右大胸筋断裂によってテーピングが痛々しい琴... -
■十一日目 終盤の焦点
白鵬が琴欧洲を退け全勝、鶴竜も豪風を寄せつけず1敗を守った。しかし、優勝への盛り上がりがいまいち感じられない。それは、数字上は1差でも実態はそれ以上の開きがあることを相撲ファンは感じている。白鵬が危なげない相撲を取り続け、稀勢の里が低迷... -
■十日目 苦手が多すぎる琴欧洲
大関復帰を目指す琴欧洲が苦手松鳳山の突き押しに後退し、4敗目をきっした。松鳳山にはこれで5連敗。対戦成績も2勝7敗となった。松鳳山だけでない。琴欧洲はほかの下位力士安美錦(18勝19敗)、豊ノ島(15勝14敗)も苦手としている。今場所は果敢な攻... -
■九日目 勝負弱い以前の稀勢の里
稀勢の里が豊響に一方的に押し出され敗れた。これで4敗目である。予期せぬ出来事とはこのことである。人生には上り坂もあれば下り坂もある。しかし、もう一つ坂がある。それはまさかのさかである。と言ったのは小泉首相である。まさにこの一番はまさかの... -
■八日目 新しき対決大砂嵐対遠藤
この日、最も注目した取り組みは幕内前半の一番大砂嵐対遠藤戦である。ともにスピ-ド出世、若くて新しい力の激突である。両者が幕内にいた先場所は対戦がなかった。しかし、幕下で大砂嵐が1勝、十両で遠藤が1勝と互角の成績での対戦である。大砂嵐はア... -
■七日目 日本人の星遠藤の突破力に期待
日本人期待の星、横綱候補の稀勢の里、大関が期待される豪栄道、栃煌山、…。しかし、どの力士も今のところ突破力がみられない。外国人出身力士は習慣、言葉、食事というハンディがあるにもかかわらず、横綱をはじめ上位をしめている。いったいなぜこうした... -
■六日目 出でよ、曲者、個性派
たんたんと進む取り組みを見てつくづく思った。今の土俵、見ていてわくわくする取り組みが少ないということを。かつてはけたぐりでよく大鵬を負かした海乃山、かく乱スピード相撲の藤ノ川・鷲羽山など期待させる曲者がいた。しかし、今はそうした期待を抱... -
■五日目 横綱昇進の条件
稀勢の里が碧山の馬力に圧倒され、いいところなく一方的に突き出され2敗となった。これまで稀勢の里の横綱昇進の話題を距離を置いて見て来たが、あらためて横綱昇進の条件を考えてみる。横綱はほかの競技にはない特殊な概念である。1.常に力量抜群2.... -
■四日目 値千金の粘力相撲
完全に勝ったと思った相撲をひっくり返される。負けた力士はたまったものではない。しかし、見ている観客は信じられない土俵の光景にあっけにとられ、次の瞬間最高の拍手をおくる。そんな相撲がこの日は見られた。それはまず、幕下上位5番の最初の一番で... -
■三日目 琴奨菊の今後
大関琴奨菊が豊ノ島にあたり負けし、後手にまわって切り返しで敗れた。それにしても負け方も、テーピングしている右肩も痛々しい限りである。先場所右大胸筋断裂全治3カ月と診断されたて休場した負傷は当然治癒しているわけがない。カド番だから無理して... -
■二日目 稀勢の里苦戦必死?の今後の対戦相手
稀勢の里が妙義龍にくい下がられ、上体を起こされて後退する場面もあり、危ない相撲を取った。最後は妙義龍の攻めをしのいで勝利した。稀勢の里はまだ、自分の相撲が取れていない。ただ、妙義龍は実力者であり、簡単に勝てる相手でないことは確かだ。稀勢... -
■初日 稀勢の里の1敗を分析する
大関稀勢の里が要注意の豊ノ島にいいところなく敗れた。立会いのあたりはなく、豊ノ島にあっさり双差しをゆるしての敗退だった。しかし、もっと大きな敗因がある。それは周辺からわきあがる横綱昇進という声を意識して力を発揮できなかしたことである。。... -
2014年はどうなる 期待のホープの活躍度
千代大龍も遠藤同様学生出身である。幕下付け出し15枚目格でデビューしたが、これほどがっかりさせた力士はいなかった。なんと1勝もあげられずに途中休場したのである。それだけに2013年は目をみはる成長だった。横綱日馬富士、大関稀勢の里、大関琴奨菊... -
2014年はどうなる 真価問われる遠藤
遠藤が土俵に上がるとひときわ拍手が多くなる。4場所目での幕内。日本人期待の星として人気も急上昇である。2014年、遠藤はどこまでやるか。まず学生出身でスピード出世した大関豊山、横綱輪島と比較してみよう。 入幕 三役 大関... -
2014年はどうなる 優勝争いできるか日馬富士
日馬富士が横綱に昇進以来、2013年十一月場所千秋楽結びの一番で初めて実現したことがある。それは優勝を争う横綱決戦である。日馬富士が横綱7場所目にしてようやく実現した。もっとも15戦全勝優勝した一月場所は日馬富士の責任ではないが、優勝したとき... -
2014年はどうなる 最高記録に迫る超人白鵬
白鵬が双葉山の69連勝に挑んだ2010年のときのことをこう記してある。71年たっても破れぬ、誰も迫ることができなかった双葉山の69連勝。まさに常人にはなしえぬ、超人にしかできない記録だ。双葉山だけではない。3/4世紀ぶりにそれに挑む白鵬も超人だ。超人... -
2014年はどうなる 下がっている横綱昇進条件
新横綱は誕生するか。一月場所で横綱昇進か、と騒がれているのは大関稀勢の里である。稀勢の里は勝負に対して常にガチンコであり、変に空気を読むことがない好きな力士の一人である。稀勢の里の取組は緊張感に満ちている。その稀勢の里が横綱と騒がれるの... -
大関考 昭和・平成の名大関は清水川一人
これまで2回の検証で大関としての実績不足が証明 されたが、例外はないか。1932(昭和7)年5月場所 から1937(昭和12)年5月場所まで大関を務めた 清水川に着目してみる。玉錦時代、11日制(最終場所 のみ13日制)、系統別総当りのもとで戦った成績は ...
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