稀勢の里が碧山の馬力に圧倒され、いいところなく
一方的に突き出され2敗となった。これまで稀勢の里の
横綱昇進の話題を距離を置いて見て来たが、あらた
めて横綱昇進の条件を考えてみる。
横綱はほかの競技にはない特殊な概念である。
1.常に力量抜群
2.適格者がいなければ欠いてもかまわない
つまり単なる地位でない
3.降格はなく、不成績なら引退
以上から量生産すべき対照でないことがわかる。
横綱昇進の基準は
1.玉の海梅吉氏 5場所を対象とした安定感
2.小坂秀二氏 最低でも時の最強者
3.私 5場所中3場所優勝、5場所すべて12勝以上
これは過去に弱い横綱あるいは物足りない横綱を量産
してきた歴史から学んだ結果、打ち出した基準である。
年6場所時代に2場所だけで決めるのはあまりにも
危うさが伴う。
昭和・平成の力量抜群の横綱は玉錦、双葉山、
羽黒山、栃錦、若乃花、大鵬、玉の海、北の湖、
千代の富士、貴乃花、朝青龍、白鵬の12人しか
いない。稀勢の里の横綱昇進は話題尚早である。