日本人期待の星、横綱候補の稀勢の里、大関が期待
される豪栄道、栃煌山、…。しかし、どの力士も今の
ところ突破力がみられない。外国人出身力士は習慣、
言葉、食事というハンディがあるにもかかわらず、
横綱をはじめ上位をしめている。
いったいなぜこうした図式になってしまったのか。
外国人にとって相撲はジャパンドリームを実現させる
手段なのだ。母国と円の貨幣価値が違う点も大きい。
彼らはモンゴル相撲、レスリングといった下地が
ある。生活もモンゴルでは子供のころから大草原の
中を馬で走る。部屋の中でテレビゲームをやったり、
塾に通ったりしている日本人とは生活習慣が違う。
そんな中に登場したのが遠藤である。今日は今評判の
遠藤を見てみたいということで友人をマス席に招待
した。まず、友人は遠藤が登場したときの人気に驚
いた。東京場所の初日、七日目、八日目のチケットが
前売りで売り切れたのは遠藤人気が大きいことを話すと
納得。次に遠藤の四股の足が高くあがるのに目を
見張っていた。相撲は玉鷲相手に寄りたてて完勝。
星を6勝1敗とした。
2013年九月場所は敢闘賞目前で途中休場、十一月
場所は負け越しと遠藤の成績が気になっていた。
それだけに遠藤復活は相撲界にとって大きな明るい
兆しだ。この遠藤こそ突破力を期待できる逸材で
ある。友人はこの日、遠藤を生で見れたことに
満足して国技館を後にした。