平日のチケットに異変あり。この日販売したのは
イス席B、残りわずかのマス席Cと当日売りの自由席
のみであった。やがてイス席Bと自由席は完売し、
満員御礼の垂れ幕が下がった。13日目の満員御礼は
これまでもあったが、それ以上に本当によく入った。
土日の館内と錯覚するほどであった。
そんな中、白鵬が低迷している稀勢の里を組ませず、
突き押しで一蹴し、勝負を決めた。今場所13日間は
無難な取り口でここまで13戦全勝。先場所は終盤連敗
して優勝を逃しているだけに引き締めてかかってくる。
残る2日間の対戦相手はカド番を脱出した大関
琴奨菊と一敗で白鵬を追走する大関鶴竜である。
しかし、白鵬にとって両大関は関脇以下の要注意
力士より意外性が少ないだけに取り易いのでは
ないだろうか。
今場所は思いがけず日馬富士が休場して、白鵬の
一人横綱の場所となった。白鵬は朝青龍の突然の
引退以来、一人横綱の時代が15場所あるが、10場所
優勝している。しかも、この間7連覇63連勝を達成
している。実績、引き締めてかかる姿勢、今場所の
充実ぶりから全勝優勝の可能性は高い。