2022年5月– date –
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錦戸部屋の行く末
極芯道が五月場所限りで引退した。最後の場所は幕下55枚目で全休だった。極芯道は元十両だが、1場所なので印象は薄いかもしれない。それも今から3年半前の2018年十一月場所だから覚えていなくても無理はない。 2020年七月場所中に阿炎が師匠の指示で休場... -
照ノ富士の横綱記録
五月場所はなんとか12勝にたどりついた照ノ富士。同時に7回目の優勝を成し遂げた。7回目の優勝は鶴竜を抜いたことになる。優勝回数自体は11回以上しないとベスト10に入らないが、大関が弱体化しているのでチャンスではある。五月場所で照ノ富士は横綱5... -
安美錦引退大相撲レポート
安美錦の引退大相撲、実は2年前に実施されるはずだった。それがコロナ禍でのびのびになっていた。その間チケットのキャンセルもあった。また、今回の開催にあたり、チケットを発行し直すというといことがあった。この間の関係者の苦労大変なものであった... -
豊ノ島引退大相撲レポート
5月28日暑い日、豊ノ島引退大相撲を迎えた。開場は10時15分、開演は11時半であった。開場から開演まで時間差がかなりある。筆者が国技館に到着したのは10時23分ごろであった。エントランス入り口前には豊ノ島が後援者らを出迎えていた。エントランスには... -
2022年5月 十両めぐる幕下の戦い 下
2022年五月場所7日目終了時点で十両を狙える有力候補は以下であった。 千代の海2-2 1 西川2-2北青鵬3-1 2 千代栄3-1 3 4 5 金峰山3-1 欧勝馬4-0 8 <欧勝馬> 対戦済みは次である。○... -
3場所経過した2022年年間最多勝レース
五月場所が終了したことで今年の場所も半分 が消化した。昨年は照ノ富士が断然トップの77勝で年間最多勝に輝いた。今年の年間最多勝レースはどのように展開しているのだろうか、調査してみた。それが以下である。単なる数字の比較ではなく、横綱・大関の... -
2022年5月 十両めぐる幕下の戦い 上
十両が狙える幕下上位に兵(つわもの)がそろった。幕下は東筆頭に十両復帰を目指す先場所惜しくも幕下優勝を逃した千代の海。西筆頭に一月場所幕下優勝の西川。西川は元豪栄道の武隈部屋所属である。東2枚目に部屋ごと休場1場所を含み、7場所で十両に... -
成績重視制ランキング
将棋の名人制はA級をはじめB1・B2・C1・C2と各クラスに分かれている。A級は10人のリーグ戦で最高成績者が名人に挑戦できる。A級の順位は名人戦敗退者が1位、以下成績順に2位から8位までが決定する。最下位と9位がB1組に降格する。B2・... -
2022年五月場所総評
★五月場所の人気はマス席SとAが4人マスに、ボックス席・イス席が全使用に変わった。お茶屋の出方さんが戻ってきた。酒は一人1本までで館内もの限定でよいとされた。軽食は黙食という条件つきでOKとなった。そうした状況下で2階イス席は土日以外とに... -
■22夏千秋楽 終わってみれば横綱の優勝
千秋楽を迎え、3敗は2人。照ノ富士と隆の勝が優勝のトップに立った。優勝は照ノ富士か隆の勝か。優勝決定戦はあるのか。12勝優勝ならほしいところである。 各段の優勝決定戦が5番あった。そのせいか進行は早い。隆の勝は千秋楽に限って前半に登場した。... -
■22夏14日目 3敗力士3者3様
優勝戦線トップに立つ3敗力士。最初に登場したのは隆の勝だった。対戦相手は2ケタ勝利を目指す霧馬山である。相撲は意外な展開となった。両者当たりあって隆の勝出るも四つ気味になって探りあい。霧馬山が強引な外掛けにいくが、そこを隆の勝がすかさず... -
■22夏13日目 2敗消え優勝ラインは3敗か
13日目は各段の6戦全勝同士が激突する日である。序二段では琴勝峰の実弟琴手計が7戦全勝として優勝決定戦に進むことになった。幕下では学生横綱のタイトルを引き下げて入門した欧勝馬が7戦全勝優勝した。元琴欧洲の鳴戸部屋から初の関取誕生である。 単... -
■22夏12日目 隆の勝対一山本の取組に一考
12日目、2敗隆の勝と3敗一山本の一番があった。この取組が組まれたのは10日目終了時点である。このとき一山本は2敗であった。だから2敗同士のサバイバルマッチならこの一番は意味があった。ところが一山本は11日目に負けて3敗となってしまった。3敗... -
■22夏11日目 眼力・迫力、まるで違った照ノ富士
照ノ富士は今場所ことごとく突っ張り・突き押し相撲に抵抗なく敗れてきた。大栄翔・玉鷲・隆の勝にいいように取られた。それだけに同タイプの阿炎に不安を感じても不思議ではなかった。 ところが、実際の相撲は違った。阿炎の突きをものともせずに踏み込ん... -
■22夏10日目 大相撲をつまらなくしている元凶
横綱・大関陣でかろうじて優勝圏内にいる力士は、照ノ富士一人である。その照ノ富士も3敗とこれ以上負けられないところまで追い詰められている。この日は豊昇龍との3敗対戦であった。だが、相撲は右四つ。これでは調子がもうひとつとはいえ、照ノ富士の... -
■22夏9日目 上位2敗組に明暗
阿武咲休場のあおりで翔猿が繰上げで照ノ富士と対戦した。翔猿が活躍したのは2020年九月場所、新入幕のときである。関脇正代と優勝を争い、千秋楽正代をあわやのところまで追い込んだ。 そのときの勢いはないが、照ノ富士が万全でないとみるやかく乱相撲で... -
■22夏8日目 強者なき力士群
結びの一番、2敗照ノ富士の対戦相手は圧力相撲の隆の勝。目下照ノ富士が6連勝中。ところが相撲は隆の勝が突きおこして出ると向こう正面土俵で照ノ富士は足を踏み出しながらの突き落とし。まったく意味がない。あっさり負けて5勝3敗となった。 <照ノ富... -
■22夏7日目 上位2敗組で優勝争い?
6日目の玉鷲戦の敗北のショックからか、照ノ富士は遠藤に二本差され上体がおき、危うかった。小手投げでしのいで肩すかしにきた遠藤を圧倒した。照ノ富士本来の右四つの相撲ではなかったが、粘って耐えて勝機を見出したのはせめてもの救いであった。 <耐... -
■22夏6日目 天敵を克服できない横綱
この日、照ノ富士は連敗中の玉鷲との対戦であった。3度目の正直で照ノ富士が勝つか。それとも2度あることは3度あるになるのか。答は後者だった。それも玉鷲が思い切って突っ張ると照ノ富士は何もできずに後退。あっさり東土俵を割った。これまでと同じ... -
■22夏5日目 序盤戦のお寒い現実
初日こそ1敗したものの照ノ富士は調子をあげてきた。北勝富士相手ではまさかの線は考えられなかった。何の心配もよぎらなかった。相撲は圧力で圧倒した。不安をいだくとしたらやはり突き押し相撲である。玉鷲・阿炎戦になる。玉鷲には連敗中である。 <照... -
■22夏4日目 横綱・大関白星の中の気になる点
4日目のメインイベントは横綱照ノ富士対大関戦3勝の琴ノ若戦であるのは当然である。だが、琴ノ若にはまだ照ノ富士を脅かす要素が少ない。四つ相撲ではまだ勝負にならない。と思ったらその四つになった。それも照ノ富士得意の右四つにである。 照ノ富士は... -
■22夏3日目 下がる一方の大関の値打ち
前日1敗した若隆景は遠藤相手に攻め勝って、上手出し投げでしとめた。若隆景のうまさが光った一番となった。横綱照ノ富士は霧馬山相手に抱え込みに出た。霧馬山くい下がるも照ノ富士まわしをひきつけ、最後切り返しで決めた。 <若隆景、遠藤を上手出し投... -
■22夏2日目 負けなしの相手に痛恨の1敗
帰りは雨となった2日目。五月場所は例年より雨が多くなりそうである。 先場所12勝の若隆景の2日目の対戦相手はこれまで5連勝と負けなしの玉鷲である。しかし、勝っているほうは、今度は負けるのではという心理が働くことがある。やはり、勝負はやってみ... -
■22夏初日 照ノ富士から消えた粘力
五月場所、大相撲の景色が変わった。まず、検温が目立たなくなった。次にお茶屋さんが復活した。出方さんが行き来するようになった。酒もいいようで飲んでいる方を見かけた。軽食なら黙食でいいようである。それでいて声援はだめで、消毒・マスクは従来通... -
2022年五月場所直前考
今年のゴールデン・ウィークは特に制限がなく、久々に人があふれ、渋滞が見られた。コロナ禍で足が遠のいた大相撲ファンは戻ってくるのか。1階席は土日売り切れ、9日目、10日目以外は残りわずかである。経験則だと飛行機の座席の残りわずかとは異なるよ... -
2022年5月横綱・大関に挑む11人のサムライ
横綱・大関に挑むサムライは11人である。東前頭筆頭逸ノ城は新型コロナウイルス感染で休場である。そのため阿武咲を繰り上げた。また、西前頭筆頭高安は元大関のプライドによって挑戦者からはずしている。11人のサムライのここ1年の横綱・大関戦及び上位... -
照ノ富士の横綱の限界は何歳か
照ノ富士が合同稽古に参加した。意欲の表れか部屋以外の力士で気分を切りかえたかったのか。今年に入って優勝がないだけに五月場所は大事な場所になる。照ノ富士は昨年(2021年)11月末30歳になった。三月場所、途中休場があった。横綱初休場であった。そ... -
あるのか御嶽海の優勝争い
五月場所、御嶽海は番付上ナンバー2になる。五月場所の御嶽海は期待できるのだろうか。三月場所の御嶽海は11勝4敗と数字だけ見ると合格のように見える。しかし、つぶさに検討すると物足りない御嶽海が浮かびあがってくる。 まず横綱休場でありながら千秋... -
若隆景の地力を考察
三月場所の若隆景の優勝はまさに予期せぬ出来事であった。新関脇の優勝は双葉山以来といっても双葉山は全勝優勝だし、69連勝へスタートしていた。中身が違いすぎるので双葉山を引き合いにだされても困惑してしまう。若隆景は今まで上位では10勝5敗が最高... -
令和新十両・再十両事情
五月場所は予想に反して新十両・再十両があわせて2人だった。十両から落ちてもおかしくない力士が4人いたが、幕下力士と逆転せずという判断によるものと思われる。 <新十両栃丸> 戦後まもなく、昭和20年秋場所から昭和23年夏場所までは新十両だけで5... -
2022年5月相撲部屋勢力
力士の育成は相撲部屋とともにある。そこは鍛錬の場であり、生活の場でもある。相撲部屋の目標は強い力士を一人でも多く育てることにある。そこで五月場所の番付をもとに相撲部屋の勢力分布を表にしてみた。 <名門出羽海部屋> 幕内は横綱・大関との対戦...
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