大相撲

2022年5月 十両めぐる幕下の戦い 上

十両が狙える幕下上位に兵(つわもの)が
そろった。幕下は東筆頭に十両復帰を目指す
先場所惜しくも幕下優勝を逃した千代の海。
西筆頭に一月場所幕下優勝の西川。西川は
元豪栄道の武隈部屋所属である。東2枚目に
部屋ごと休場1場所を含み、7場所で十両に
昇進した北青鵬。十両では1番取っただけで
休場して幕下へ降格した。

昨年12月土俵の目撃者幕下のホープでピック
アップした狼雅が東4枚目に。三段目付け
出しで、先場所幕下優勝している金峰山が
幕下西4枚目に位置した。五月場所が入門
4場所目である。ほかに苦労人千代栄が最高
位東3枚目に番付を上げてきた。

<千代の海、西川を引き落とす>

初日に千代の海と西川が激突した。相撲は
突き合いになって、突き勝った西川が東土俵
に千代の海を追い込んだが、千代の海がタイ
ミングよく引き落とした。2日目、狼雅と
金峰山が対戦した。下から急激に上がって
きた金峰山と幕下で70勝49敗の実績をほこる
狼雅。相撲は一瞬だった。両者当たった後、
金峰山がとっさに引き落とした。

<金峰山、狼雅を引き落とす>

3日目、1敗同士の千代栄と狼雅が対戦した。
千代栄が下から一気に攻め込んでおこして西
土俵寄り切った。千代の海対北青鵬が組まれ
た。千代の海が果敢に突き押しで攻めて後退
させたが、北青鵬が戻す。千代の海なおも
攻めてもろ差し。北青鵬かんぬき気味にかか
えこむ。攻めにくい千代の海を東土俵に寄り
切った。

<千代栄、狼雅を寄り切る>
<北青鵬、千代の海を寄り切る>

5日目、2勝同士の北青鵬と金峰山が激突
した。金峰山が当たって攻め込むも北青鵬が
左四つに組みとめる。金峰山左下手深く攻め
込むも攻めきれず。正面土俵で北青鵬上手
投げ、金峰山下手投げの打ち合いとなった。
北青方が投げ勝って3勝とした。2敗同士の
西川対狼雅は、西川が果敢に攻めて出た。
狼雅はしぶとく残したが、西川の追撃に西
土俵を割った。3敗狼雅の十両昇進はなく
なった。

<北青鵬、金峰山との投げの打ち合いを制す>
<西川、狼雅を倒し望みをつなぐ>

7日目、3勝同士で北青鵬が欧勝馬と激突
した。欧勝馬は東8枚目。欧勝馬は学生横綱
を引き下げ、幕下15枚目格で付け出された。
五月場所は4場所目であった。相撲は四つに
なった。欧勝馬は左浅く回しを取り、食い
下がる体勢をつくった。北青鵬をおこして
最後押し出した。2勝1敗同士で千代の海と
金峰山が対戦した。金峰山が一気の攻めで
突き出した。

<欧勝馬が北青鵬を倒し、全勝対決を制す>
<金峰山強し!千代の海を寄せつけず>

十両昇進をめぐる幕下の戦いはこれからが
本番だった。

(この項目続く)

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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