五月場所が終了したことで今年の場所も半分
が消化した。昨年は照ノ富士が断然トップの
77勝で年間最多勝に輝いた。今年の年間最多
勝レースはどのように展開しているのだろう
か、調査してみた。それが以下である。単な
る数字の比較ではなく、横綱・大関の対戦率
によってクラス分けした。また、幕内在位
3場所の力士を対象とした。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/年間A.jpg)
今年は照ノ富士が三月場所を休場したことで
混沌としそうである。現在トップは意外な
ことに琴ノ若の31勝14敗である。琴ノ若は
一月場所、横綱・大関の対戦がないときに
11勝をあげたことが大きい。上位でこの成績
のままいくとは考えにくいし、琴ノ若に期待
するのは酷である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220327千秋楽幕内-938-e1653529174765.jpg)
琴ノ若に続く力士が30勝15敗の若隆景と御嶽
海である。若隆景は三月場所の優勝が大きか
った。ただ、2ケタ勝利をコンスタントに
あげていくだけの力はまだない。だからこの
ペースでいくとは考えにくい。御嶽海は五月
場所6勝9敗の不振がたたった。御嶽海なら
10勝以上の成績が可能である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220327千秋楽表彰-021-e1653529190385.jpg)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220123千秋楽表彰-011-e1653529205275.jpg)
照ノ富士が今後12勝平均の成績を上げていく
と62勝になる。御嶽海がくずれるとありえる。
ただ、もう1度休場することがあれば絶望で
ある。いずれにしても年間勝利数は残念なが
ら60勝台におさまりそうである。それも64勝
以下になる恐れがある。これでは強者不在の
証明になってしまう。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220522千秋楽表彰-006-e1653529221337.jpg)
横綱・大関と対戦がない力士が12人、2番
しか対戦していない力士とあわせると15人に
なる。幕内は横綱・大関との対戦圏内とそう
でないクラスの2部制である。2部クラスの
ままでいいわけがない。ぜひ奮起して上位に
進出していただきたい。
年間最多勝は再び低レベルに逆戻りしそうな
様相を見せ始めている。