2022年五月場所7日目終了時点で十両を狙え
る有力候補は以下であった。
千代の海2-2 1 西川2-2
北青鵬3-1 2
千代栄3-1 3
4
5 金峰山3-1
欧勝馬4-0 8
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220522千秋楽十両-1032-e1653621299835.jpg)
対戦済みは次である。
○千代の海-西川
千代の海-北青鵬○
○北青鵬-金峰山
北青鵬-欧勝馬○
千代の海-金峰山○
9日目、3勝1敗同士で北青鵬と千代栄が
対戦した。若さの北青鵬が有利かと思えた。
だが、相撲は、千代栄が下から突き上げ、
押し上げて北青鵬の上体をおこしにかかった。
北青鵬こらえて反撃に出るハナを引き落と
された。北青鵬は3勝2敗となり、かなり
星勘定が厳しくなった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220516九日目幕下以下-1180千代栄え−北青鵬-e1653621253851.jpg)
11日目、4勝1敗同士で千代栄と金峰山が
激突した。千代栄、先手を取って突き上げる。
だが、パワーで勝る金峰山が突き押しで逆襲
すると千代栄は後退。金峰山は追い込んで
最後は突き落とした。西5枚目金峰山はとに
かく負けられない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220518十一日目幕下以下-1120金峰山−千代栄-e1653621278180.jpg)
同日、3勝2敗同士負けられない西川と北青
鵬がぶつかった。西川のど輪で攻め込み、
北青鵬かなり後退。だが、北青鵬左四つに
組みとめる。正面土俵で北青鵬の上手投げ。
西川下手投げで返すも及ばず、北青鵬にうち
わがあがった。西筆頭の西川は3勝3敗と
微妙な星となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220518十一日目幕下以下-1180西川−北青鵬-e1653621319827.jpg)
12日目、東筆頭の千代の海は3勝3敗で十両
尻西14枚目の美ノ海と対戦した。美ノ海は
ここまで6勝5敗。千代の海が勝てば十両
復帰となる大切な一番となった。立ち合い、
美ノ海は左前褌を取りにいった。千代の海の
突き放しで切れる。相撲は離れての激しい
突き合いとなった。必死の相撲が続いたなか
で美ノ海の突き落としが決まった。その瞬間
千代の海の十両復帰は消えた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220519十二日目十両-075美ノ海−千代の海-e1653621339574.jpg)
13日目、東8枚目欧勝馬は6戦全勝同士で
北はり磨と激突した。勝てば幕下優勝と新
十両が決定する運命の一番。相撲は、くい
さがろうとする北はり磨、まわり込んで拒む
欧勝馬。左上手を取るも北はり磨低く、しの
ぎ合い。いったん離れたものの左四つ。北は
り磨左下手深く、欧勝馬右上手が取れない
体勢。欧勝馬小手投げにいくところ、北はり
磨左外掛け。欧勝馬そのまま足をはねあげ、
掛け投げを決めた。欧勝馬の幕下全勝優勝と
十両昇進、元琴欧洲の鳴戸部屋初の関取誕生
が確定した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220520十三日目幕下以下-890欧勝馬−北はり磨-e1653621379567.jpg)
同日、西筆頭3勝3敗で迎えた西川が十両で
7番相撲を取ることになった。対戦相手は
東十両尻6勝6敗の貴健斗であった。先場所
は東3枚目4勝3敗で十両昇進がかなわな
かっただけに思うところがあった。相撲は
ともに押しを得意とするが、押し合いのなか
から右四つになった。寄り合い。しのぎ合い。
西川が右からすくって相手の体勢をおこして
西土俵寄り切った。西川の十両昇進が濃厚
となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220520十三日目十両-033西川−貴健斗-e1653621358192.jpg)
14日目、東2枚目4勝2敗の北青鵬が十両
西11枚目の大翔丸と対戦した。大翔丸は4勝
9敗であった。下3枚しかないから10敗は
幕下降格を意味した。いわば入れかえ戦で
あった。相撲は、大翔丸が押しまくって出る
が、北青鵬は2度まわり込んでしのぐ。動き
が止まった後は北青鵬が抱え込んで東土俵に
寄って出て寄り切った。この勝利で北青鵬の
十両復帰が確定的になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220521十四日目十両-053大翔丸−北青鵬-e1653621397820.jpg)
千秋楽、入れかえ戦が組まれた。東4枚目
4勝2敗千代栄対東十両尻7勝7敗貴健斗
である。相撲は突き合いから貴健斗が押して
出る。西土俵に詰まった千代栄がはなった
突き落としが見事に決まった。これで千代栄
の十両昇進が濃厚となった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220522千秋楽十両-027貴健斗−千代栄え-e1653621439112.jpg)
千秋楽、もうひとつの入れかえ戦は十両8番
目の取組という異例の一番となった。幕下西
5枚目5勝1敗の金峰山と対戦する相手は
途中休場後再出場してきた十両東5枚目2勝
7敗5休の北の若である。相撲は、金峰山が
果敢に攻めて出たが、つっかい棒がはずれる
ように前に落ちてしまった。金峰山の十両
昇進は待ったがかかってしまった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220522千秋楽十両-320北の若−金峰山-e1653621454536.jpg)
こうして熱戦を勝ち抜いた西川改め豪ノ山、
欧勝馬、千代栄の新十両及び北青鵬の再十両
が決定した。