照ノ富士は今場所ことごとく突っ張り・突き
押し相撲に抵抗なく敗れてきた。大栄翔・
玉鷲・隆の勝にいいように取られた。それ
だけに同タイプの阿炎に不安を感じても不思
議ではなかった。
ところが、実際の相撲は違った。阿炎の突き
をものともせずに踏み込んで前に出た。思わ
ず引いた阿炎につけいって一気に押し出した。
今まで敗北したケースとは明らかに違った。
照ノ富士の眼力・迫力が従来以上だった。
照ノ富士が3敗のままいけば優勝争いは興味
深い展開になる。
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豊昇龍の若さか、隆の勝の勢いか。相撲は
右四つになった。隆の勝の圧力を止める形に
なった豊昇龍有利か。隆の勝下手から振る
なか、豊昇龍左からの外掛け。隆の勝、構わ
ず出て向こう正面で圧倒して寄り倒した。
力、技を制した一番となった。隆の勝は単独
2敗となった。
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11日目最大の熱戦となった一番が御嶽海対
若隆景戦である。ともに5勝5敗で負けられ
ない一番である。相撲は、若隆景が食い下が
る体勢。出る御嶽海、しのぐ若隆景から探り
合い。長い相撲となった。御嶽海がかいな
ひねりにいくところ、若隆景が引き付けて
出てこの一番を制した。
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貴景勝はいい押し相撲が出て遠藤を問題に
しなかった。正代は玉鷲を何とかさばいて
7敗で踏みとどまった。大関はトータル15勝
18敗と負け数の多さは続いている。
隆の勝は、明日12日目は一山本。今後は若隆
景、霧馬山、宇良あたりになりそうである。
隆の勝がこのまま突っ走るのか。誰かが止めて
展開が変わるのか。五月場所はクライマックス
を迎えようとしている。