大相撲

■22夏12日目 隆の勝対一山本の取組に一考

2022年5月19日

12日目、2敗隆の勝と3敗一山本の一番が
あった。この取組が組まれたのは10日目終了
時点である。このとき一山本は2敗であった。
だから2敗同士のサバイバルマッチならこの
一番は意味があった。ところが一山本は11日
目に負けて3敗となってしまった。3敗一山
本が2敗隆の勝に挑む意味は失われた。

一山本は横綱・大関戦がゼロで上位の実績が
まるでない力士である。隆の勝にとっては
今場所一番取りやすい対戦相手であった。
そして相撲はその通りの結果に終わった。
まるで相撲にならなかった。

<相撲にならなかった一山本対隆の勝>

なぜこんなことになるかというと、千秋楽の
取組のように前日までの成績で取組編成を
していないからである。幕内中位・下位で
誰が勝ち上がってくるのか、なかなか見通し
がたたないことがある。そういうときこそ
今日の取組終了後に明日の取組編成をしても
いいのではないだろうか。

3敗照ノ富士は若隆景にもろ差しになられた。
照ノ富士にとってけしていい体勢ではない。
強引に攻め込むとそれこそ若隆景の術中に
陥る。そうしたなか照ノ富士は若隆景の両腕
を極め、抱え上げるようにして極め出した。
照ノ富士は隆の勝を追走している。

<照ノ富士、若隆景をくだし3敗を守る>

大関陣は、正代が翔猿ときわどい相撲で取り
直し。取り直し後をモノにして5勝7敗。
御嶽海が阿炎の一気の攻めに完敗。5勝7敗
と追い込まれた。貴景勝は宇良と対戦し、
きわどい勝負となったが、宇良の勝利となっ
た。貴景勝は6勝6敗。大関トータル16勝
20敗となった。負け越し力士を何人出すの
だろうか。

<取り直しとなった翔猿対正代最初の一番>
<きわどい相撲は宇良が勝ち、貴景勝が敗北>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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