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2022年5月相撲部屋勢力

力士の育成は相撲部屋とともにある。そこは
鍛錬の場であり、生活の場でもある。相撲
部屋の目標は強い力士を一人でも多く育てる
ことにある。そこで五月場所の番付をもとに
相撲部屋の勢力分布を表にしてみた。

<名門出羽海部屋>

幕内は横綱・大関との対戦圏内の4枚目と
それ以外の平幕を区別した。次の関取をうか
がう幕下まで範囲を広げてみた。幕下も十両
昇進圏内の15枚目以内と16枚目以降を区別
した。それが以下である。

相撲部屋最大の勢力は横綱照ノ富士を擁する
伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋である。やはり
横綱の存在はとてつもなく大きい。大関とは
比べものにならない。

<照ノ富士>

照ノ富士は間垣(元2代目若乃花)が退職
するとき、同郷(青森)の伊勢ヶ濱に託した
弟子であった。照ノ富士を大関に、さらに
序二段まで落ちた照ノ富士を横綱にまで育て
たのは伊勢ヶ濱の手腕であった。

<伊勢ヶ濱>

幕内常連の宝富士、照強もいる。翠富士は
幕内に復帰した。横綱の土俵入りを部屋だけ
でまかなえる。十両に錦富士も控えている。

続く相撲部屋が追手風(元大翔山)である。
大栄翔が再小結に、遠藤が幕内上位に位置
した。遠藤はベテランの域にはいってきた。
大相撲人気回復のきっかけは遠藤の登場だっ
た。なにしろ十両を1場所で突破したので
期待された。

<追手風>

ほかに翔猿がいるが、新入幕の場所正代と
優勝を争って以来注目度が薄くなっている。
十両は剣翔、大翔鵬、大奄美、大翔丸といる
が、全員元幕内である。

さらに続く相撲部屋が木瀬(元肥後ノ海)
部屋である。人気者の宇良がいる。志摩ノ海
が幕内にいるが、横綱・大関戦が遠ざかって
いるのが物足りない。十両には幕内優勝者の
徳勝龍、幕内復帰を目指す英乃海。美ノ海が
十両尻で残った。

<宇良>

この部屋は幕下の層がとにかく厚い。幕下
15枚目以内に4人いる。これは春日野部屋と
並んでタイ最高である。この中には先場所
幕下優勝した金峰山がはいっている。幕下
16枚目以降に7人いる。これは単独最高数で
ある。

大関貴景勝の存在が大きいのが常盤山(元
隆三杉)部屋である。上位に定着している
隆の勝もいる。今では少なくなった元貴ノ花
の弟子だった貴健斗が十両尻にいる。ただ、
この部屋は幕下に一人もいないので、関取は
当分誕生しそうもない。

<常磐山>

時津風(元土佐豊)部屋も正代の存在が大き
い。このところ上位から遠ざかっている豊山
がいる。十両はいないが、幕下上位に1人、
幕下16枚目以降に吉井など5人控えている。

今後ランクアップしそうな相撲部屋が佐渡ヶ
嶽(元琴ノ若)部屋、立浪(元旭豊)部屋、
荒汐(元蒼国来)部屋である。いずれも若手
が強くなって番付をあげていきそうである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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