初日こそ1敗したものの照ノ富士は調子を
あげてきた。北勝富士相手ではまさかの線は
考えられなかった。何の心配もよぎらなかっ
た。相撲は圧力で圧倒した。不安をいだくと
したらやはり突き押し相撲である。玉鷲・
阿炎戦になる。玉鷲には連敗中である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220512五日目幕内-1019-e1652358788942.jpg)
大関は気になる貴景勝が押し相撲を取りきっ
て、阿武咲を土俵下にふっとばした。これを
もって貴景勝の押し相撲は復活した、とは
まだ言いがたい。もう少し見てから判断した
い。御嶽海・正代は負け癖が抜けない。御嶽
海は大関2場所目で9勝以下になったら、
横綱どころかクンロク大関に成り下がった
ことを意味する。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220512五日目幕内-946-e1652358812242.jpg)
初代若乃花は甘い成績で大関になったことを
よしとしなかった。大関になった責任感から
猛稽古で成績をあげていった。9勝以下は
1度もなかった。ここがほかの力士と違った。
愛児を亡くした直後の場所は鬼神のごとき
相撲であった。
今の大関をみていると大関は特別な地位で
ある必要があるのだろうかと思えてしまう。
勝ち越せばあがれる関脇の延長の地位であっ
てもおかしくないように思える。大関で負け
越せば地位は関脇同様降格する。三月場所は、
一月場所で負け越した正代が番付ナンバー2
という矛盾を生んでいる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/220512五日目幕内-978-e1652358833681.jpg)
それにしても横綱・大関が序盤戦で全勝なし。
1敗が照ノ富士ただ一人である。先場所は
関脇以下の優勝争いだった。照ノ富士の奮起
に期待するしかないが、あまりにもお寒い
現実である。
なお、昨年十一月場所、今年の一月場所で
対戦が実現しなかった照ノ富士対正代。三月
場所実現しなかった御嶽海対正代、正代対
阿炎、貴景勝対阿炎。これが今場所実現する
のかどうか。これが中盤以降注視しなければ
ならないポイントである。