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■22夏5日目 序盤戦のお寒い現実

初日こそ1敗したものの照ノ富士は調子を
あげてきた。北勝富士相手ではまさかの線は
考えられなかった。何の心配もよぎらなかっ
た。相撲は圧力で圧倒した。不安をいだくと
したらやはり突き押し相撲である。玉鷲・
阿炎戦になる。玉鷲には連敗中である。

<照ノ富士、北勝富士を圧倒>

大関は気になる貴景勝が押し相撲を取りきっ
て、阿武咲を土俵下にふっとばした。これを
もって貴景勝の押し相撲は復活した、とは
まだ言いがたい。もう少し見てから判断した
い。御嶽海・正代は負け癖が抜けない。御嶽
海は大関2場所目で9勝以下になったら、
横綱どころかクンロク大関に成り下がった
ことを意味する。

<押し相撲で阿武咲をふっとばした貴景勝>

初代若乃花は甘い成績で大関になったことを
よしとしなかった。大関になった責任感から
猛稽古で成績をあげていった。9勝以下は
1度もなかった。ここがほかの力士と違った。
愛児を亡くした直後の場所は鬼神のごとき
相撲であった。

今の大関をみていると大関は特別な地位で
ある必要があるのだろうかと思えてしまう。
勝ち越せばあがれる関脇の延長の地位であっ
てもおかしくないように思える。大関で負け
越せば地位は関脇同様降格する。三月場所は、
一月場所で負け越した正代が番付ナンバー2
という矛盾を生んでいる。

<番付ナンバー3正代、遠藤に敗れて4敗目>

それにしても横綱・大関が序盤戦で全勝なし。
1敗が照ノ富士ただ一人である。先場所は
関脇以下の優勝争いだった。照ノ富士の奮起
に期待するしかないが、あまりにもお寒い
現実である。

なお、昨年十一月場所、今年の一月場所で
対戦が実現しなかった照ノ富士対正代。三月
場所実現しなかった御嶽海対正代、正代対
阿炎、貴景勝対阿炎。これが今場所実現する
のかどうか。これが中盤以降注視しなければ
ならないポイントである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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