大相撲

■22夏4日目 横綱・大関白星の中の気になる点

4日目のメインイベントは横綱照ノ富士対
大関戦3勝の琴ノ若戦であるのは当然である。
だが、琴ノ若にはまだ照ノ富士を脅かす要素
が少ない。四つ相撲ではまだ勝負にならない。
と思ったらその四つになった。それも照ノ
富士得意の右四つにである。

照ノ富士は前に出て圧倒しながら左上手を
取り、がっちり組み止めた。照ノ富士あわ
てることなく腰をおとして琴ノ若を正面土俵
に寄り切った。照ノ富士は琴ノ若の横綱・
大関総なめを最後に防いだ。

<照ノ富士、琴ノ若を圧倒>

3大関はようやくそろって勝った。正代は
高安相手に真っ向からあたって後ろにやや
さがったが、右をさして体勢を立て直して
力強く押し出した。御嶽海は霧馬山にまわし
のいいところを取られ苦戦したが、あわてる
ことなく小手投げ投げで一蹴した。

気になるのは貴景勝である。貴景勝があたっ
ても豊昇龍は後退しない。貴景勝気をみて
突き落としで決めた。今場所貴景勝の押しが
通じていない。押しで圧倒できない。決めら
れない。対戦相手が押しを封じているという
より貴景勝の押しそのものに威力がない。
相手に圧倒される場面さえあった。貴景勝が
自分の相撲押しで勝てる日はくるのか。注視
したい。

<貴景勝、豊昇龍を押せず>

若隆景は大栄翔の突っ張りに後退。ふんばっ
たところをはたき込まれた。若隆景は2敗目。
先場所の優勝者だからといって過剰な期待は
禁物である。関脇優勝の翌場所は平均9.7勝
である。関脇ではないが、前頭上位で優勝
した貴花田は翌場所5勝10敗だった。若隆景
は関脇に定着できる力をまずつけるべきで
ある。

<若隆景、大栄翔に敗れる>

波乱がおさまった4日目ではあるが、この
ままいくとは考えにくい。優勝戦線に誰が
抜け出すのか。戦いはこれからである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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