優勝戦線トップに立つ3敗力士。最初に登場
したのは隆の勝だった。対戦相手は2ケタ
勝利を目指す霧馬山である。相撲は意外な
展開となった。両者当たりあって隆の勝出る
も四つ気味になって探りあい。霧馬山が強引
な外掛けにいくが、そこを隆の勝がすかさず
突き落とし。霧馬山思わずバランスをくず
した。
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隆の勝は対戦相手のミスで連敗を避けられた
ことは大きい。宇良休場のなか、千秋楽運命
の対戦相手は佐田の海に決まった。隆の勝に
とって一世一代の大勝負を千秋楽に迎えよう
としている。
次に登場したのが3敗佐田の海である、旭天
鵬が優勝したときと同じ心情がファンの間
にはあるようだ。ベテラン最後の花をという
わけである。対戦相手は小結大栄翔である。
連日小結が相手となった。国技館内は手拍子
が沸き起こり、佐田の海を応援しているよう
だった。
相撲は大栄翔が思い切って当たり勝って、
佐田の海が逆襲に出たところをはたき込ま
れた。実力差といってしまえばそれまでだが、
心情的に佐田の海に勝たせたかったところで
あった。佐田の海が勝っていたら千秋楽照ノ
富士戦があったかもしれない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/2205121十四日目幕内-868-e1653135408523.jpg)
最後に登場した力士が照ノ富士である。対戦
相手はすでに負け越しが決まった正代である。
この一番は昨年十一月場所、今年の一月場所
とも組まれなかった消えた横綱・大関戦で
あった。
相撲は、照ノ富士が果敢に正代を攻め、一方
的な一番になった。負け越した正代にとって
0勝から7勝は同じ意味しかもたない。正代
にモチベーションをもてというのは無理なの
か。大相撲は消化試合がないすぐれたシス
テムだが、大関だけは例外のようである。
照ノ富士は千秋楽御嶽海と対戦する。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/05/2205121十四日目幕内-1033-e1653135440719.jpg)
大関は御嶽海と貴景勝が6勝7敗同士で対戦
した。貴景勝が電車道で勝って、御嶽海の
負け越しが決定した。大関で2人目である。
大関は地に落ちた。