★五月場所の人気は
マス席SとAが4人マスに、ボックス席・
イス席が全使用に変わった。お茶屋の出方
さんが戻ってきた。酒は一人1本までで館内
もの限定でよいとされた。軽食は黙食という
条件つきでOKとなった。そうした状況下で
2階イス席は土日以外とにかく入らなかった。
コロナ禍がフアンを遠ざけていたが、まだ
完全には戻っていない。
★優勝争いについて
絶対的強者不在の優勝争いとなった。だから
4敗まで優勝圏内という事態に陥った。11勝
4敗が最高成績なんて見たくもない。100メー
トル競争11秒がトップと変わらない。幸い
その事態だけは何とか避けられた。それは
よしとしなければ。
★優勝した照ノ富士関して
突っ張り、突き押し相撲の大栄翔、玉鷲、
隆の勝に何の抵抗もなく敗れたときは気に
なった。照ノ富士は本調子ではないな、まだ
負けるのではと杞憂した。その後7連勝した
のは横綱の責任感だった。なんとか場所を
救った。
★大関陣について
3大関のトータルは19勝26敗だから本当に
よく負けた。2人が負け越し。勝ち越した
貴景勝にしても8勝7敗だからどうしようも
ない。大関改革が必要と思えるほどである。
3場所通算29勝以下なら大関陥落とかが必要
である。弱い大関はいらない。
★上位の勝ち越し力士に関して
大関が負けたぶん勝ち越し力士は増加した。
若隆景9勝、豊昇龍8勝、大栄翔11勝、霧馬
山10勝、琴ノ若9勝、玉鷲9勝、隆の勝11勝
と7人に及んだ。大栄翔、霧馬山、隆の勝は
2ケタ勝利だからりっぱなものである。先場
所優勝した若隆景は1勝たりず、9勝に終わ
った。
★取組編成について
負けが込んだ大関は早めに大関同士、横綱戦
を組んだほうがいい。終盤まで残しておく
意味はない。負け越した大関が最終盤横綱と
対戦するのは違和感を覚える。こんな取組に
期待は持てない。
★三賞について
殊勲賞大栄翔・隆の勝、敢闘賞佐田の海と
決まった。技能賞があってもよかったのでは。
大栄翔の押しの技能は評価に値する。
★ほかに気がついた点は
3日目、時間がおしていたせいか。横綱の
土俵入り後、審判がさほど間をおかずに入場
してきた。露払いの翠富士が東から西にまわ
り、急いで化粧回しを締め込みにかえてダッ
シュで入場してきた。これは気の毒だと思っ
た。
★最後に場所の採点を
60点