2022年9月– date –
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大相撲
2022年九月場所幻の取組
九月場所、玉鷲が2敗した12日目の時点で3敗まで優勝圏内になった。翔猿、高安、北勝富士、錦富士である。優勝圏内同士の取組は当然組まれた。なおかつ優勝力士が大関戦がないとまずい、ということで貴景勝戦が組まれた。そうした事情は九月場所多くの取... -
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2022年9月十両めぐる幕下の熱い戦い 上
十両を狙える幕下上位クラスの有力候補は、まず西筆頭の狼雅。先場所はもう一歩だった。先場所幕下優勝で東3枚目に躍進してきた吉井。西4枚目塚原、東15枚目先場所三段目優勝の朝乃山である。 初日、狼雅は十両の栃武蔵と対戦した。栃武蔵は新十両で幕下... -
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幕内復帰への道
九月場所最大の驚きは、幕下朝乃山の敗北であった。先場所、三段目7勝で優勝した朝乃山は九月場所幕下15枚目に番付を戻してきた、これは7勝したら十両昇進が可能な位置である。元大関朝乃山は幕下でも快調に白星を重ねていった。ところが思いもよらない... -
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5場所経過した2022年年間最多勝レース
九月場所が終了したことで、今年の本場所は1場所を残すのみとなった。コロナ休場は番付面では考慮されるが、年間最多勝ではマイナスにしか働かない。そういう意味では運も大きな要素になる。 <昨年77勝で年間最多勝の表彰を受けた照ノ富士> 年間最多勝... -
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2022年九月場所総評&十一月場所私製番付
★優勝争いについて 終盤に入って優勝争いは玉鷲、北勝富士、高安、錦富士の平幕4人という多さだった。玉鷲が2敗すると若隆景、翔猿が加わって星のつぶし合いになった。最終的には玉鷲と高安の千秋楽決戦によって優勝が決まった。優勝争いはサバイバ戦で... -
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■22秋千秋楽 玉鷲2回目の優勝をめぐる優勝模様
平幕同士の優勝争いの両雄、2敗玉鷲対3敗高安が千秋楽に激突する珍しいケースになった。偶然の産物は場所を最高潮に盛り上げた。それは取組順に変化をもたらした。翔猿前頭筆頭、玉鷲前頭3枚目、高安前頭4枚目。本来なら玉鷲-高安の後に翔猿-隆の勝... -
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■22秋14日目 玉鷲、高安強し!千秋楽に激突
気になる取組があった。貴景勝対錦富士である。錦富士は13日目敗退して4敗になった。優勝戦線から外れたカタチになった。そういう力士が大関と対戦する意味はあるのだろうか。12日目の成績で14日目の取組を決めることに起因している。いまや絶対強者不在... -
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■22秋13日目 サバイバルマッチから玉・高・北が浮上
平幕による優勝戦線はサバイバルマッチの様相をますます深めてきた。12日目を終えた時点で2敗トップの玉鷲の未対戦力士は逸ノ城、霧馬山、翔猿、翠富士、琴ノ若、明生、高安、錦富士と実に多くの力士が控えている。それに比べ残りはわずか3日間に過ぎな... -
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■22秋12日目 優勝戦線まさかの展開続出
あれほど強さを発揮していた1敗の玉鷲が若元春に不覚をとった。突き離しにくる玉鷲に若元春左でまわしを取り、玉鷲のふところにはいって一気に寄り切った。前日若元春よりもっとふさわしい対戦相手がいると記したが、その若元春に敗れるのだから皮肉な結... -
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■22秋11日目 優勝に値する取組
終盤戦、優勝争いは最高潮へと入っていく。まず、1敗同士の玉鷲と北勝富士が激突した。北勝富士にとっては上位好成績者との対戦2番目にあたる。玉鷲は前日テレビのインタビューで、北勝富士には全勝でいてほしかった、という趣旨の発言をしている。なん... -
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■22秋10日目 照ノ富士にとって大きな試練の休場
照ノ富士が10日目から休場した。3勝3敗のときは休場を回避し、5勝4敗で休場した。この違いは何なのだろう。早いか遅いかの違いか。決断の迷いからきたものか。今年に入って2度目の休場である。フル出場した場所は11勝、12勝優勝、11勝と低空飛行の成... -
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■22秋9日目 留まるところを知らない金星配給
ここ2日間照ノ富士らしい相撲が取れていたのが一転した。照ノ富士は高安相手に前に出るも高安はまわしを取らせず、探り合い。高安がいなしから、引き。照ノ富士そこを果敢に攻めると高安まわり込んでたくみにかわす。決め手を欠く照ノ富士に引き。高安つ... -
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■22秋8日目 調子をあげてきた照!惜しまれる3敗
横綱・大関との対戦圏内は前頭3枚目である。照ノ富士は翠富士と同部屋であるため、そして阿炎が休場しているため、前頭西4枚目高安までが対戦圏内となる。8日目は東4枚目錦木と対戦した。相撲は、照ノ富士が圧力をかけ、豪快な上手投げでころがした。... -
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■22秋7日目 背水の陣続く照ノ富士
6日目、宇良に惨敗した照ノ富士は休場することなく出場した。照ノ富士をかりたてたものは場所後の横綱昇進披露宴か。とにかく出場したことで照ノ富士を見直した。とはいえ、3勝3敗では負けが先行できない背水の陣である。7日目の対戦相手は先場所負け... -
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■22秋6日目 惨敗照ノ富士に猛省を促す
横綱照ノ富士が序盤2敗した時点で休場説は浮上していた。しかし、6日目は出場してきた。本名力士宇良との一番だった。だがそこに見たくもいない気力を欠いた照ノ富士が一方的に攻められ土俵を割る姿があった。相撲内容といい、3勝3敗の成績といい、い... -
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■22秋5日目 天敵に対処できぬ照ノ富士
照ノ富士にとって天敵は2人いる。大栄翔と玉鷲である。5日目はその玉鷲と対戦した。といっても予定されていた分けである。初日から小結-西1(東1翠富士は同部屋のため対戦なし)-東2-西2。そして東3枚目の玉鷲戦となるわけである。玉鷲には3連... -
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■22秋4日目 観客の入りに応えられない2大関
九月場所、観客は戻りつつある。初日、2階はコロナ禍で最も入った。7分くらい入った。久々である。2日目以降はさすがにそうはいかなかった。だが、1階はけっこうな入りである。かつてマス席が数列すべて空いていたことを思えば上出来である。 だが、お... -
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■22秋3日目 迷走する優勝の行方
大相撲において難しいこと。それは優勝予想である。2日目を終えてなおさら難しくなった。混迷の時代は新しい英雄を求めているが、果たしてそれは誰になるのか。そうした状況のなかで3日目をむかえた。 前日思わぬ1敗をきっした照ノ富士は、若手の成長株... -
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■22秋2日目 強者なき乱戦模様の様相
2日目、横綱・大関に土がつく波乱の始まりの日となった。結びの一番照ノ富士対翔猿戦。これがもっとも波乱の要素が少ないように思えた。相撲は離れての突き合い、押し合いとなった。その繰り返しの中から翔猿がふところに入って照ノ富士を寄り切った。 <... -
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■22秋初日 立ち合いから攻め切れない貴は勝てない
初日、観客が戻ってきた。見た目だが、85%以上の入りのように映った。今場所から正面2カ所に設置された特別席が登場し、人の姿が目に入った。ボックス席2つとマス席7つを合体させた超特別席の出現である。事情通の話では年間45日で2000万円だというか... -
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2022年九月場所直前考
七月場所は多くの部屋ごと休場を出した。不戦勝不戦敗を大量に出し、取数数は激減した。これに優勝戦線の力士がいたなら場所の壊滅的打撃は計り知れなかった。個人的には濃厚接触者が陰性ならば出場させ、感染者を隔離させてはと思っていた。それが九月場... -
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2022年9月横綱・大関に挑む12人のサムライ
暑さがやわらいできたなか、いよいよ九月場所が迫ってきた。上位に休場がない場合、横綱・大関との対戦圏内は前頭3枚目の宇良までである。横綱・大関に挑む関脇以下は12人である。12人のうち9人が七月場所に続いての挑戦になる。 照ノ富士が横綱に昇進し... -
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写真で見る琴ノ若の大関7連勝
大関キラー琴ノ若の大関戦は比較的新しい。最初は昨年(2021年)の九月場所から始まった。大関戦7連勝は今年(2022年)の三月場所貴景勝に敗れた後の正代戦から始まった。琴ノ若の大関7連勝及びその前後を含めて写真でふり返ってみよう。 【三月場所】 ●... -
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異なる優勝者の顔ぶれ
今年(2022年)に入って4場所経過したが、優勝者は以下である。 1月 関脇御嶽海3月 関脇若隆景5月 横綱照ノ富士7月 前2逸ノ城 <三月場所優勝の若隆景> 照ノ富士以外は優勝候補としてあげられたわけではなく、思いもよらない結果であった。特に... -
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大関は本当に強いのか
七月場所、大関貴景勝は11勝、大関正代は10勝と久々に2ケタ勝利となり、気をはいた。これをもって貴景勝・正代はよみがえった。とは言い切れないところが大関の大関たるゆえんである。実際貴景勝は、大関18場所中2ケタ勝利は5場所である。負け越しは6... -
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違和感覚える前1前2優勝者の小結止まり
七月場所、前頭2枚目12勝3敗で優勝した逸ノ城の翌場所の番付が小結だった。その前の前頭筆頭大栄翔が13勝2敗で優勝した翌場所の番付が、小結だったことに違和感を覚えた。そして今回の逸ノ城が小結止まりということは、今後平幕上位優勝者は翌場所小結... -
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横綱になれる大関!抜け出すのは誰か
三月場所若隆景が新関脇で優勝したとき、大関への気運が高まった。だが、その後9勝、8勝で大関への期待は急速に失われていった。なかなか新しい若い力が台頭してこない。御嶽海が今年大関になったばかりだが、今求められる大関は横綱になれる大関である... -
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懐かしく思える朝青龍の相撲
豊昇龍が関脇に昇進した。序ノ口から数えて27場所目、新入幕から13場所目に当たる。けして遅いわけではない。この間技能賞を受賞している。ところがおじの朝青龍は序ノ口から18所目に、新入幕から7場所目に関脇に昇進している。その間殊勲賞1回、敢闘賞... -
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気になる照ノ富士の低空飛行
九月場所が迫るなか、横綱照ノ富士は優勝候補にあげられるのだろうか。今年(2022年)にはいって照ノ富士はにわかに神通力を失ったごとく低空飛行が続いている。11勝-3勝3敗9休-12勝優勝-11勝である。昨年は77勝13敗優勝4回だっただけにこの様変わ... -
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水戸龍の出世街道
水戸龍がようやく入幕を果たした。はっきりとした実感はないがうれしいです、とコメントしていた。錦戸(元水戸泉)部屋創設20年目の幕内力士であった。水戸龍は照ノ富士、逸ノ城とともに来日し、鳥取城北高校に留学した。卒業後は日本大学に進学した。3...
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