平幕による優勝戦線はサバイバルマッチの様相をます
ます深めてきた。12日目を終えた時点で2敗トップの
玉鷲の未対戦力士は逸ノ城、霧馬山、翔猿、翠富士、
琴ノ若、明生、高安、錦富士と実に多くの力士が控え
ている。それに比べ残りはわずか3日間に過ぎな
い。こんどこぞ厳選された取組になるのだろうか。
12日目は3敗錦富士戦が行われた。錦富士は入幕2
場所目で上位戦の実績はまるでない。相撲は、玉鷲が
当たってくる錦富士の頭をおさえての突き落としで
つぶすように決めた。玉鷲の突き押しはみられなかっ
た。思わぬ展開となった一番であった。14日目は翔猿
戦となった。
3敗同士のサバイバル戦となった一番が翔猿対北勝
富士戦である。3連敗中の北勝富士はなんとか連敗を
止めると同時に優勝戦線に生き残りたいところであ
る。翔猿は上位で思わぬ勝ち抜く力をつけてきた。
予想を超える活躍で地力を証明した。
相撲は立ち合い一瞬突き落としで決まった。北勝富士
が3敗を守った。北勝富士の未対戦力士は若隆景、
豊昇龍、霧馬山、琴ノ若、宇良である。14日目は若
隆景戦である。
3敗高安は霧馬山と対戦した。勝負は一瞬で決まっ
た。立ち合いの強力な突き落としで圧倒した。高安の
強さが際立った。高安の未対戦相手は豊昇龍、翔猿、
琴ノ若、玉鷲、宇良である。14日目は豊昇龍戦となっ
た。
13日目を終えて2敗玉鷲、3敗高安・北勝富士となっ
た。残り2日間、優勝の行方が決まらんとしている。