気になる取組があった。貴景勝対錦富士である。錦
富士は13日目敗退して4敗になった。優勝戦線から
外れたカタチになった。そういう力士が大関と対戦
する意味はあるのだろうか。12日目の成績で14日目
の取組を決めることに起因している。いまや絶対強者
不在の時代である。思いがけない力士が優勝戦線に
浮上する。こういうときこそ千秋楽の取組のように
終盤はその日の取組終了後に翌日の取組を決定しては
いかがだろうか。
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後半最初の一番は2敗トップの玉鷲と4敗翔猿の対戦
であった。小さい翔猿に玉鷲が思い切った突き押しが
できるのか。そこが焦点であった。玉鷲は思い切った
突き押しにでた。一直線の出足に翔猿は吹っ飛んで
土俵下に転落した。玉鷲の強さが際立った一番になっ
た。これで37歳なのだから驚愕の連続であった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/09/220924十四日目幕内-557-e1664027026718.jpg)
3敗北勝富士は4敗若隆景と対戦した。若隆景は実力
者である。惜しむらくは初日からの3連敗である。
琴ノ若、明生、霧馬山に敗れた一番は痛恨の3敗で
ある。相撲は立ち合いあたりあって若隆景が右差し
左おっつけで北勝富士のふところにはいって寄り切っ
た。若隆景が一枚も二枚も上だった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/09/220924十四日目幕内-793.jpg)
3敗高安は勝ち越しがかかる豊昇龍と対戦した。静か
なる闘士の高安。精悍な顔つきの豊昇龍。離れて高
安、組んで豊昇龍。互いに負けられない一番。高安
あたって瞬時の引き落としに豊昇龍が土俵にくずれ
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/09/220924十四日目幕内-884-e1664027062777.jpg)
優勝は完全に玉鷲、高安に絞られた。千秋楽はこの
両雄が優勝をかけて直接ぶつかる。関脇は若隆景、
御嶽海。関脇豊昇龍は7勝7敗で同成績の遠藤と対戦
する。小結は霧馬山が勝ち越して守った。候補は東
筆頭現在9勝の猿翔、現在12勝3枚目玉鷲が有力で
ある。千秋楽白星を上澄みできるか。
十両降格は豊山、剣翔、水戸龍が確定。下1枚残し
照強が6勝8敗。下3枚残し、一山本が5勝9敗。
幕尻平戸海は7勝7敗。あと1勝できるか否か。入幕
候補は東龍、あと1勝ほしい熱海富士・東白龍・輝。
幕下降格は栃丸・朝乃若。豪ノ山は下2枚残して6勝
8敗。十両昇進は西筆頭4勝2敗の狼雅。東幕下4枚
目5勝2敗對馬洋が有力。
千秋楽は優勝以外も見所満載である。