大相撲

水戸龍の出世街道

2022年9月1日

水戸龍がようやく入幕を果たした。はっきりとした
実感はないがうれしいです、とコメントしていた。
錦戸(元水戸泉)部屋創設20年目の幕内力士であっ
た。水戸龍は照ノ富士、逸ノ城とともに来日し、鳥取
城北高校に留学した。卒業後は日本大学に進学した。
3年のときアマ日本一を決める全日本選手権で優勝
した。4年のとき学生横綱にもなっている。

プロでは幕下15枚目格付出でスタートした。しかし
初土俵では3勝4敗と負け越してしまった。その後
盛り返したが、4場所かかっての十両入りとなった。
幕下で霧馬山・照強と対戦して勝っている。なお、
御嶽海・遠藤は幕下10枚目格でスタートして2場所で
十両昇進を決めている。もっとも千代大龍は幕下15枚
目格の初土俵を途中休場し、4場所かかって十両入り
した。

<幕下時代>

水戸龍は十両になってからが永かった。十両で終わる
のではと思わせるほどであった。実に27場所かかっ
た。2018年は46勝41敗3休で終わった。最高成績は
9勝6敗、最高位は十両9枚目であった。翔猿に3勝
3敗、剣翔に3勝1敗、若隆景に1勝1敗の成績を
残している。

<新十両>
<若隆景戦>

2019年は46勝44敗であった。6勝から9勝の成績に
終始している。最高位は十両6枚目である。翔猿に
3勝3敗、剣翔に1勝2敗、霧馬山に2勝1敗、隆の
勝に2勝1敗であった。琴ノ若との対戦もあった。
水戸龍の低迷は続く。2020年はコロナ禍で三月場所が
無観客、五月場所が中止になった。2020年はついに
負け越した。34勝41敗であった。十両尻に追い込まれ
ている。この時期は照ノ富士、逸ノ城の留学仲間、
豊昇龍、錦木、翠富士などと対戦している。

2021年は12勝3敗で優勝した。力士人生初の優勝で
あった。十両5枚目であったので、通常なら入幕でき
る成績だが、上がつかえて十両筆頭で終わった。しか
も筆頭では2勝7敗6休で大きく後退した。年間成績
も44勝40敗6休と再び負け越した。対戦相手に阿炎、
一山本、王鵬、錦富士などの名がみえる。

<十両優勝>

2022年一月場所はコロナ休場で1不戦敗14休みと出鼻
をくじかれた。だが、ついにこのときがきた。七月
場所西4枚目での9勝6敗で入幕を決めた。三月場所
から七月場所まで26勝19敗だった。

水戸龍は28歳。190センチ197キロ。右四つ寄りを得意
とする。幕内で対戦が予想される力士との十両成績は
以下である。
平戸海 1勝
剣翔  6勝9敗(不戦勝あり)
照強  1勝3敗(不戦敗あり)
豊山  2勝1敗
千代翔馬0勝1敗
王鵬  3勝
一山本 1勝2敗
竜電  0勝3敗
琴勝峰 2勝
隆の勝 3勝1敗
錦富士 3勝
琴恵光 0勝1敗

幕内で通用するか、試されるときがきた。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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