6日目、宇良に惨敗した照ノ富士は休場することなく
出場した。照ノ富士をかりたてたものは場所後の横綱
昇進披露宴か。とにかく出場したことで照ノ富士を
見直した。とはいえ、3勝3敗では負けが先行でき
ない背水の陣である。7日目の対戦相手は先場所負け
ている逸ノ城ある。逸ノ城自体も先場所の逸ノ城では
ない。2勝4敗と生彩を欠いている。
相撲は、照ノ富士が右四つ、右かいなを返して相手に
上手を与えず一気に寄った。これこそ照ノ富士本来の
相撲である。相手十分の相撲を許し、こらえて勝つ
相撲とは雲泥の差である。逸ノ城相手だから取れたの
か。8日目以降も取れるのか。8日目は錦木と対戦
する。残りの対戦相手は貴景勝、正代、御嶽海、若
隆景、豊昇龍、大栄翔あたりになる。
全勝玉鷲は若隆景と対戦した。玉鷲は果敢に攻めて
若隆景は土俵に詰まった。だがそこからとっさの突き
落としで逆転した。若隆景は三月場所の高安との優勝
決定戦でも驚異的な粘りをみせた。それが玉鷲戦でも
発揮された。玉鷲は1敗になったが上位ではトップ
である。
2人の大関正代・御嶽海はとにかくよく負ける。7日
目は錦木、霧馬山に負けるべくして負けた。もはや
大関の実力があるのかさえ懐疑的である。弱すぎる。
大関の弱体化が問題となったのは五月場所である。
それが九月場所、2大関に再びおきている。弱い大関
はいらない。
番付は何のためにある。九月場所は横綱・大関で軸に
なる力士がいない。横綱・大関の優勝は先場所までで
1回である。(一月場所の御嶽海は関脇)今場所も
微妙な流れである。はたして横綱・大関から優勝力士
は出るのだろうか。出ない場合には面目丸つぶれに
なる。